雉の訪問とあれこれ

住宅地で結構建て込んでいるが，裏の休耕田に雉が来ていた。庭にも来るが，見つけるとものすごい音で飛んで逃げる。大概数羽の奥方を引き連れているのだが，今日は姿が見えない。田んぼだった頃は鴨が飛来し，ヘイケボタルも出た。

苦手なのでいなくて良いとは思うのだが，ここ数年蛇を見ない。代わりに４年前の夏だったか玄関前の木にコガタスズメバチの大人の頭大の巣を見つけたときはあせった。市役所に相談したが，敷地内の蜂の巣等は自己責任で業者に依頼せよとのご達し。電話帳を繰っても蜂の巣を取ってくれる便利屋さんは見つからない。意を決して，自分で落とすことにした。厚着をし，顔にネットをかぶり完全防備して臨んだ。武器は，捕虫網と草焼き用の火炎放射器。捕虫網の操作に関しては昔取った杵柄，自信はあったが，網がずっしりと重くなるのは初めてだった。

巣を棒で叩き，スクランブルしてきた蜂を捕虫網で採る。重くなった時点で，踏みつけて排除。これを何度も繰り返す。虫影が薄くなってきた時点で依然向かってくる蜂には火炎放射器の威力は絶大だった。結構離れても瞬時に羽が焼けるので，バタバタ墜落する。玄関先はコガタスズメバチ成虫の死屍累々。巣をとってしまえば，少し飛び交っている成虫は無視。ハウジング内にはハニカム状の巣がある。当夜の夕食は蜂の子の炒め物だったが，これはかなりボリュームのあるおかずだった。

珍しい食材は得たが，かえる，すずめ等はあまり見かけなくなった。近所の工場跡地にはショッピングセンター（米国風に言えばモール）が建設中。あまり騒々しくならなければ良いがと思っている。とくに愛鳥家ではないが，家内がうぐいすを聞いたと言っていた。季節は確実にめぐっている。静かな昼下がり，カッコウも来るが，今年はまだ声を聞かない。