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「NHK ギターをひこう」テキストなどを眺める際の注意点 [演奏技術]

先日「NHK ギターをひこう」の記事を書きました。
古いテキストを手にして,懐かしさのあまり,昔弾いた曲を弾いてみるという事もあろうかと思います。

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それはそれで良いとして,このテキストに限らずですが,古い教本等には注意しないといけません。
例えば,74年ほか担当された荘村清志さん。あれだけ何でもバリバリ弾けた方でも,年齢重ねて弾けなくなったと告白されています。この件は以前記事にしました。

いわば「古い技術でやっていると,50歳位くらいで弾けなくなる」という事を,身をもって証明されていいます。ですから,古い教本などを鵜吞みにして古いメソッドでやるのは何十年分かバックしてしまうことになります。バリバリ活躍されていた第一線のプロが,50歳くらいでは昔の技術では弾けなくなったわけですので,今からわざわざ古い技術で始めたら,マトモに弾けるわけがないとみるべきでしょう。


この半世紀の間に,クラシックギターの技術はものすごく進歩しています。現在では,より合理的な手法により,新しい奏法を身に着けた若手の方々がいますから,そういう方々に直接指導を乞うのが最も良い方法です。

まずは演奏フォーム,構え方がかなり異なります。それから右手・左手のフォームとも現在は異なっています。

楽譜を見るにしても,フォームなどの変化に伴い,運指も変わるという事に留意しないといけません。
自分で一から運指を振るなら別ですが,古い楽譜では,当時のフォームや奏法での運指付けがなされているものです。歳をとると頑固になって,「昔のものが良い」というドグマにハマりかねません。むろん若い人でも,現在としては間違った構えや奏法(ヘタをすると手を痛めかねない)が載っているものがあるので,注意が肝要です。
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