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楽譜の接合補修など [演奏技術]

一時期電子データで12.9インチのiPad Proを使っていましたが,現在紙の楽譜に戻っています。

電子画面ではやはり書き込みと譜めくりの問題でしょうか。むろんApple Pencilで書き込みも出来ますが,12.9インチの画面だと1ページ分は十分に見れるのですが,見開き2ページ分だと少々小さく,念のために置いておくくらいなら良いのですが,がっつり読むには心許ないです。譜めくりもペダルを使えば出来るのですが,そこまでして電子画面に拘るのも   

ということで,紙の楽譜です。
市販の楽譜そのまま使う際はそのままで良いのですが,当方記譜ソフトで打ち直していますので印刷します。

この頃はプリンタを持たず,コンビニ印刷です。
紙の種類などを選べないので,白すぎるのと薄いのが困りますがまあ仕方ないでしょう。印刷はレーザーで鮮明です。

ばらばらにばらけるのでつなぎます。メンディングテープなどでも良いのですが,当方はしっかりつなげるには,薄くて丈夫な和紙(美濃紙など)を使っています。

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美濃紙を使っての接合前後
コピー紙の接合にはオーバークオリティだと思いますが,大事な楽譜の補修などには好適だと思います。
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lequiche

美濃紙を使うのですか。
大変参考になりました。今度、やってみたいと思います。
by lequiche (2023-10-10 00:59) 

Enrique

lequicheさん,
以前セロハンテープなどを使っていましたが,耐久性(数年でぼろぼろ)やごわつきの問題がありました。
美濃紙ならば丈夫でしなやかなので,使い勝手も耐久性も良好です。おそらく本体の西洋紙よりも持つはずです。
by Enrique (2023-10-10 06:57) 

どんぼす

はじめまして。ブログ、楽しく拝見しております。わが家では、楽譜の繋ぎに不織布のサージカルテープを使っていて、薄くて劣化しにくく丈夫で半透明。お勧めですよ。
by どんぼす (2023-10-11 08:04) 

Enrique

どんぼすさん,
サージカルテープ,確かに便利そうです。
特定のメンディングテープなどを使う方もいます。当方は色々試して美濃紙に辿り着きました。当方は買い込んだものが数百枚あるのでこれを一生使うと思います。「薄くて劣化しにくく丈夫で半透明」というのは全く共通ですね。和紙は西洋紙よりも耐久性が勝りますので一生ものだと思いますよ。
by Enrique (2023-10-11 10:13) 

どんぼす

Enriqueさん、お返事ありがとうございました。
数百枚もあるのならホントに一生モノですね。失礼いたしました。

このダイワカン25mm幅不織布サージカルのメリットはカットや糊付けが不要で、安価(一生分で850円くらい)なことも。
https://amzn.asia/d/4f2Kwpy
これから楽譜貼りを始める方がいらしたら、宜しければご紹介ください。
by どんぼす (2023-10-11 11:08) 

Enrique

どんぼすさん,
便利さとごく短期間の耐久性を仰っている様ですが,補修したものが長年持つのかどうかが重要です。素材や接着剤の耐久性が何年持つのか不明ですね。
和紙は千年以上持つと言われていますので,一生ものと申しました。一生使い捨てにするという意味ではありません。サージカルテープは何年持つのでしょうか?
by Enrique (2023-10-11 12:50) 

どんぼす

お返事ありがとうございます。
サージカルテープの人体への使用期限は製造から2年ほどです。

しかし、実際サージカルテープで繋いだ楽譜、わが家では一番古い物で20年になりますが、アクリル系粘着剤は黄変せず、基布にも目立った劣化がありません。直射日光に当てないようにしていることもありましょうが、柔軟性と強度を保っております。セロテープ等とは比較になりません。

却って繋がれたコピー楽譜の洋紙が、セピア色に変わってしまっています。これは酸性紙のためでしょう。中性紙にコピーすれば両方とも保って長持ちすると思います。

美濃和紙のすばらしさは承知しております。「一生もの」の意味するところを誤解して失礼いたしました。ご寛恕お願いいたします。
美濃紙に比べれば儚い私の一生の楽譜を繋ぐには、このサージカルテープがお似合いだと思っております(笑)。

さて因みに和紙で繋ぐ糊には、どのような物をお使いでしょうか。差し支えなければお教えください。よろしくお願いいたします。

by どんぼす (2023-10-12 10:30) 

Enrique

どんぼすさん,
少々不毛なやりとりの様ですので,この辺でやめましょう。
双方が「これが良い」と言い張ったって意味がないですから。
そちらは,セロテープ等よりはるかに持つとの事ですが,当方もそれらのダメさを試して和紙にたどり着いたと既に書いております。

そちらの使用期限は特に聞いておりませんが,2年というのは生体への使用を想定してのものでしょう。生体に使う用途からして,製造側は長期保存性を考慮しているとは思えません。用途とは全く異なる使い方ですので,ユーザー側での別な検証が必要ですね。

ご提案をディスっているわけではありません。
美濃紙で補修という記事に,「サージカルテープが良い」とコメントされてきたので,美濃紙に勝る特性はあるのかな?というのが正直なところでした。

当方は自然素材の方が好きですので,張り合わせにはアラビアゴム糊や澱粉のヤマト糊を使います。急ぐ時はスティック糊を使います。「素材がいくら持ったって糊が持たなければ仕方ないではないか?」と全くその通りです。大事な楽譜にはアラビア糊です。当然乾燥劣化虫食いなどがありますので,保管状況次第です。和紙そのものに使われるトロロアオイが良いとは思いますが使ったことはありません。

そちらは日光に当てない配慮で,20年は持っているのこと。持つか持たないか試すならば,日光に晒すのが一番ですね。合成樹脂系は総じて紫外線劣化が激しいと思います。

何分50年も100年も試すわけには参りません。
ものの長期耐久性を試すには,短期間で実際ダメになる温度,湿度,紫外線などを変化させたデータを取る,いわゆる加速試験を行い,そのデータから通常の室温や湿度,紫外線強度などに外挿して,通常環境での寿命を推定するのが標準的な手法だと存じます。温度の場合ならばArrhenius法が最も簡単なものですね。むろんそれとてさして正確なものではありませんが,単に「何年持った」と言っているよりはマシです。

それよりも,歴史が証明しているものを使うのが確実と考えたわけです。
和紙なら古文書の存在がそれを証明していますし,糊は絵画用や切手用途などでしょうか。当然こちらは素材そのものよりも危ないと思います。

冒頭に書きました様に,これで止めましょう。
by Enrique (2023-10-14 07:41) 

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