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爪の説明が面倒くさい理由 [雑感]

やむなくボウリングをする(させられる)場合,利き手でない左手で投げる話をしました。その際の説明がメンドウなので,不器用なサウスポーにしているという話を書きました。その理由を面倒くさく書きます。

●変なアドバイスをもらう事があること
「付け爪をすれば良いだろ?!」
付け爪で弾けるならば,とっくにやっていますがね。フォークギターのサムピックとかではないのだから。。。
ギターを始めたころ,しばらく浮気して鉄弦のフォークギターを弾いてみたことがあります。サムピックはpに直角に付き,iやmに着けるのは箏の山田流のやつのようなものです。そりゃー,簡単な伴奏くらいは弾けますが,それで独奏出来ますか?フォークギターの付け爪は,母がゴミと間違えて捨ててしまったので,それ以来使ったことがありません。大体,ナイロン弦(もとはガット弦)は指ないし爪弾きする想定のものです。
これを言う人は,スチール弦ギターとナイロン(ガット)弦のクラシックギターとの区別がついていません。そうすると,まずそこから講義をしないといけない上に,物事には大概例外がありますから,例外でもって指摘されると,またその説明をしないといけなくなります。例えば押尾コータローさんなどは,アコギで付け爪で独奏をやっています。だいたい楽器が違う上に,むしろアコギで独奏をやるというのも特殊な奏法なのではないでしょうか。そもそも,標準的な弾き方がクラギとアコギでは全く違います。
クラギの現代の標準的奏法では爪を使います。しかしやはり例外的に指頭で弾く弾き方もありますし,校則の厳しい学校で爪を伸ばすのが禁じられている児童生徒は指頭弾弦を選ぶしか仕方がありません。
勿論,事故で爪をやっちゃったとかで,瞬間接着剤と絹テープ等で必死に補修します。私はやりませんが,どうしてもダメな場合は付け爪を使います。それも装着型のやわなものではなく,がっちりと生爪の上に接着します。
何事においてもそうですが,決めつけ型の人は,人の意見を聞こうとしない人も多いものです。せっかく説明してもムダになってしまいます。面倒くささの一つの理由です。

●付き合いたくないから,ヘンな理由考えてんだろ?!
これに至っては,多数派のハラスメントですが,極力人間関係は壊さないよう注意しないといけません。確かに付き合いたくないという理由もありますが,出来ない理由は全くもって正当です。爪を痛めないおつき合いなら,我慢致します。

●爪が長いなんて不潔!
これは校則の決定過程と同じ思考なのでしょう。
ネイルアートなどは必需性が無くてやっているわけで,日常生活に支障ありそうです。むろんそれを両手でやったら,ギターは弾けません。むろんギター弾きとはまた異なる理由でやっているのですから,当人の嗜好にとやかく言えません。しかし,学校等ではこれも化粧とともに禁止でしょう。

●爪が長いと危険!
確かに運動などをやるには不適です。やはり校則の決定過程の思考なのでしょう。
規制側は爪で人を傷つける事を心配するのでしょうが,クラシックギター奏者の心配はただ一つ。「爪を痛めること」です。だれも自爆攻撃はしたくありませんので,危険性のある活動は極力避ける。どうしてもしなければならないときは,自爆防止対策を取ることになります。基本的に直にボールを扱う競技はできません。もちろん,球技でもテニスやバド,卓球などは良いのでないでしょうか。もちろんゴルフにスキーに乗馬など,いくらでもスポーツは楽しめます。スポーツに限らず,日頃の生活でも自然と,指先・爪先を痛めるような動作はなるべく左手でやる事になります。

●相互理解の難しさ
自分の知識・経験の範囲だけで相手の世界を推し量ろうとする,むろん推し量るのは良いのですが,決めつけてしまう事によって起こる齟齬です。邪魔で危険な存在でしかないツメを命の次に大事にしている人種への想像力が無い人たちが多い場合,少数派サイドは窓を閉ざすしか無くなってしまいます。窓を閉ざして村八分的に生活できれば良いのですが,田舎社会ではそう簡単に村八分にしてくれません。ギタリストを付き合いで運動会やら体育行事に引っ張り出します。それは自由の束縛であり,これがプロに対してだったら立派?な業務妨害です。演奏を控えている様な場合,楽器を壊されるよりもダメージは大きいのです。楽器ならまだ替えがききますが,こちらは即刻演奏できなくなるのですから。声楽家が声を潰される様なものです。
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たこやきおやじ

Enriqueさん

爪の問題は悩ましいですね。スポーツでなくてもシャッターや窓のカギなどに引っ掛けて欠けることがあります。特に年を取ってから爪がもろくなり欠けやすくなりました。(^^;
私は幸いにもこれまで爪の事で他の人に何か言われるような事はありませんでした。
by たこやきおやじ (2019-11-28 00:41) 

Enrique

たこやきおやじさん,
爪が丈夫でかつ短くても弾ける方もいるので,そういう方はあまり支障ないのではないでしょうか。
学校時代私の爪を憎悪の対象にしている知人も居ました。妻も最近まで私がギターを弾く事を百も承知の上で「爪を切りなさい」と口癖のように言っていました。
「右手隠して左手見せる」これが戦略です。
by Enrique (2019-11-28 10:48) 

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