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名前に関しての続き [日常]

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キラキラネームの話を書きましたが,姓についての雑感です。

歴史上の有名人と同じ姓だったりすると,何となくイメージが固定してしまいます。近年お名前を聞く方ですと,IOCのバッハ会長さんですが,作曲家のバッハとは特に血縁では無いようです。バッハさんは小川さんのことで,ドイツではよくある名前だそうです。エッシェンバッハのエッシェンというのはアッシュ材の樹(タモ)のことのようでので,梻川さんとでもおよびしましょうか。オッフェンバックは元々はドイツの地名Offenbachから取ったペンネームだそうですので,同じ様に開川さんでしょうか。

スポーツ選手の名前などでヨーロッパ圏の有名人の名前を聞くことがあります。
かつてシューベルトとかシューマンという名前を聞いた様な記憶もありますし,ギョームとかウーレンベックとか科学者の名前を聞くこともあります。まあ鈴木さんや佐藤さんの様によくある名前なのでしょう。

名が姓に転化することもよくある様で,メンデルスゾーンの様にメンデルの息子といった様な例は多いですし,英語圏ならジョンソン,ベンソン,ジャクソン,ウィルソン,それだらけです。

911の時のニューヨーク市長で名を上げ,現在はトランプ大統領の顧問弁護士のルドルフ・ジュリアーニ氏。古典派ギタリストのマウロ・ジュリアーニと縁戚関係にあるのかどうかは知りませんが,このGiulianiという姓も,元をたどれば,Giuliano達,よくある姓のJulianから転化したしたもののようです。奇しくも,ジュリアン・ブリームが結構ジュリアーニを愛奏したのが分からなくもないと,変な納得をしてしまいます。ちなみにBreamはフナの様な魚の名前(鯛はsea bream)ですから,随分と変わった姓だなと思うわけですが,ブリームは当方の最も好きな演奏家です。

パスカルという名前も結構聞くような気がしていますが,どうもそれは,圧力の単位[Pa]パスカルから来ている部分もあるのでしょう。単位名にもなったブレーズ・パスカル(Blaise Pascal, 1623-1662)はパスカルの原理を発見した科学者ですが,今でいう哲学者・思想家でもあり,死後出版された「パンセ」や「〜人間は考える葦である」の名言で有名です。コンピュータの原型まで考えた天才,あちこちで「パスカルの〜」で名前を聞くからかも知れません。Pascalという名前のプログラム言語もありましたし。ただ現在の人名でもパスカルの名前は聞きます。ピアニストのパスカル・ロジェ,ギタリストのパスカル・ボネの名が浮かびますが,この人たちは姓でなく名がパスカルです。大天才パスカルにあやかって付けられた名前なのでしょうか。

これを書いている時に,クロード・ルネ・ジョルジュ・パスカル(Claude René Georges Pascal, 1921-2017)の曲「アルトサクソフォーンとピアノのためのソナチネ」がラジオで掛かっていました。この方は姓がパスカルですから,ご子孫なのかもしれません。

かつてドイツ文学者の関口存男は「ゾンダン」と呼ばれ,どなただったか忘れましたが,秀男(シューマン)と呼ばれた方もいらっしゃったようです。

テレマンは「遠男」か「電波人間」?
タンスマンの記事ではソネブロの自動キーワードに「タンス」と入るのは勘弁してもらいたいです。それはそうと,小川ヘンデルさんとか,新城ポンセさんとかいう方がいたら楽しいなとか妄想をかきたてられます。
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