ソル再開〜Op.6-9〜

ソルのセゴビア編練習曲再開第2弾です。

今回のセゴビア編13番は，12番に引き続きOp.6からで，そのNo.9です。４分の４拍子，ニ短調です。普通フラット系は弾きにくいですが，ニ短調は平行調のへ長調よりは，ずっと弾きやすい調の一つでしょう。基音D音の開放弦があるうえ，⑥弦をDに下げて，独特な重厚感が出ます。好きな調弦です。20の練習曲集の後半としては比較的弾き易いほうでしょう。

前回は３度の練習でしたが，今回は６度です。６度の練習曲はそう多くない様に思います。最初の標語は，ソルのオリジナルはAndante allegroとの事ですが，セゴビアはCon calmaとしています。Simrock版ではAndante agitatoとしています。

　　　　　　　　　　Sorの練習曲 Op.6-9 冒頭

中間の遷移部分は，セゴビア版の影響かスラーを取っている楽譜が多いですが，現代ギター版，もしくはIMSLPにあるSimrock版のスラー表記を尊重しました。ただし重音になっている部分はアラストレと読みとっています。

　　　　　　　　　　　　Op.6-9 中間部

以下私の録音です。

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コメント 2

宗教音楽のような重厚感があります。
練習曲とは言っても、随分劇的で聞き応えがあるように感じました。
by アヨアン・イゴカー (2016-12-04 16:37) 

アヨアン・イゴカーさん，お聴きいただき，ありがとうございます。
練習曲といえ，結構長い曲です。
ソルには百数十曲の練習曲がありますが，自らがエチュードと命名したのはこの辺の曲を含むOp.6とOp.29の24曲のみです。彼は練習曲とは全ての音楽訓練と考えていたようです。
by Enrique (2016-12-04 23:30)