iPad Proが楽譜代わりになるか [雑感]
ようやく,大きなiPadが出ました
楽譜表示用にデカイiPadが欲しいなと思っていた矢先にiPad miniなどが出たので,楽譜電子化にはすっかり興味を失っていたのですが,ようやく従来型よりも1周り2周り大きな"iPad Pro"が出ました。Copyright All rights reserved by recargas_mexico |
前世代のiPadを,合奏に使った事がありますが,十分使用可能でした。アプリはpiaScore。独奏でも使おうと思っているのですが,イマイチです。練習で使ってみても本番では危なくて使えません。
理由はiPadの画面が小さいからです。
楽譜と同じ様に使おうとすれば,見開きで十分確認出来ないといけません。piaScoreではiPadを横にすれば自動的に見開きで2ページ分表示してくれます(現在の版では他にも自動スクロールなど様々な表示モードがあります)が,私の視力では音符のタマは見えてもその他細部を認識出来ません。
もともとの普通のiPadの画面サイズが,アスペクト比3:4で9.7インチで,画面サイズは,約148mm×197mmです。ざっとA4の半分,A5という感じです。かなり小さいです。
では画面で見る楽譜は,全く紙の楽譜と全く同じ大きさでなくてはならないか?
というと,必ずしもそうではありません。画面はコントラストが高いので,多少細かくても見えます。
そのためか,楽譜1ページ分を全面表示すれば何とか普通に見えます。実際には面積は約半分なのですが。
しかし,さすがにこれで楽譜見開き2ページ分を表示しますと,1ページがA6サイズのハガキ大になってしまいます。老眼鏡を掛けてもダメです。
普通のiPadのサイズでは,楽譜1ページ分が限度と言うのが,私なりの結論です。
そうしますと,譜めくりが紙の楽譜の2倍になってしまい,せっかくの譜めくりの容易さが失われてしまい,実用性がありません。IMSLPなどにあるスキャン楽譜のビュワーとしての機能のみになってしまいます。
大きなiPad Proでは
最近出たiPad Proは,画面サイズが12.9インチです。約197mm×262mmですから,今までのiPadの長辺がこれの短辺になったわけです。余白を考慮すれば,ほぼA4サイズと言って良いのではないでしょうか。そうしますと,これに楽譜を1ページ表示させますと,実寸に近いサイズという事になります。しかし,それでは贅沢というか,サイズを活かしきれない使い方です。画面ではコントラストが高いので,紙の楽譜よりもサイズが小さくてもよく見えるのでした。Proの短辺が従来型の長辺分に拡大した訳ですから,見開き2ページ分でこそ威力を発揮するはずです。
ようやく実用的に使えるサイズに拡大したかなという印象です。
ただ敢て言えば,電子楽譜として使うならば,もっと薄い方が良いし,軽い方が良いでしょう。やわな譜面台だとグラつくと思われます。勿論ネットを見たり写真を見たりの汎用品ですし,Appleさんの美意識もあることでしょうから,そうチャチなものは出せないでしょう。
アプリPiaScoreは
ついでに,iPad上で使用する事になると思われるアプリpiaScoreについてです。
初期の頃よりも色々な機能が付いてはいますが,やはり譜めくりが最大の関門だと思います。頭の振りでめくるという技がありますが,私の場合譜めくりでなくてもアタマを動かす事があるので,感極まったところで不用意にめくられてしまっても困ります。それにギターの場合,指板を見たり,譜面を見たりでアタマを動かすので,使えません。iPhoneをリモコンにする方法もありますが,これも?ですね。
その辺分かっておられるのか,アプリ本体に自動スクロール機能と半ページづつ譜めくりする機能が付いていますが,速度調整のスクロールバーが調整しにくい上,実際の楽譜では段数や一段の小節数が異なる訳ですから,どう調整してもピッタリに持って行けないので使えません。別売りのペダルが一番良いのだろうと思いますが,せっかく電子化しているのに譜めくりだけの装置としてはアナログ的で大げさすぎる様な気もします。
2015-11-22 00:00
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コメント(6)
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これは一見の価値がありそうです。^^v
by よしあき・ギャラリー (2015-11-22 05:28)
よしあき・ギャラリーさん,コメントありがとうございます。
まだ購入していませんが触手が動いております。機能的にはOKで価格と重量がチャレンジです。
by Enrique (2015-11-22 07:30)
iPadは絵を見るのにとても便利そうだと思っています。が、まだ購入していません。誰にいつ見せるのかと言う相手がいないからかもしれません。
楽譜をiPadで見るのは、旅行する人には便利そうですね。何冊もの製本された楽譜を持ち運ぶのは大変ですから。
by アヨアン・イゴカー (2015-11-23 17:34)
アヨアン・イゴカーさん,ありがとうございます。
現在のものはRetinaディスプレイとか呼ばれるもので,ドットが殆ど見えないつるんとしたものですので,絵でも写真でも効果は高いと思います。
分厚いスコアを幾つも持ち歩かないといけない人には朗報だろうと思います。従来型のものでも目の良い人は楽譜として使えていたのだと思いますが,大きいのが出たので,この分野の必需品になりそうな気がします。
by Enrique (2015-11-23 22:46)
ipadのぺーじをめくるフットスイッチがあります。これを使うと無敵です。
by FANTA (2016-10-07 16:18)
FANTAさん,コメントありがとうございます。
ご指摘の通りですね。確実性は最強だろうと思いますが持ってはいません。ステージに備え付けておけば良いのでしょうが,ステージ上でセットしているのもチョット気が引ける感じもします。
by Enrique (2016-10-08 07:22)