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茗荷亭の10年(その5・最終回) [日常]

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2005年の夏に上棟した茶室風建築物・茗荷亭の10年を振り返っています。今回はその第5報です。昨年から現在に掛けてのお話です。

2014年9月には,旧知の表千家の師匠を茗荷亭に御呼びしました。元物理学者で現在も大学の先生ですが,東北地区で茶道の普及活動もやっていらっしゃる方です。仕事で訪問されたついでに寄ってもらい,お点前のご指導やら,茶室に関するいろいろなアドバイスをもらい,茶室としての使用を開始しました。

そして今年。現在の茗荷亭の姿です。着工後連子窓前に自然に生えて来た桐の木をそのままにしておきましたら(枝は切り込んでいますが),結構な木になりました。根元の直径は30cm近くあります。
正面から(2015年9月22日)
カンバン周りの薄い漆喰はすっかり剥げてしまいました。むしろ全部剥げた方がマシそうです。
貴人口(にじり口は無いのですが)上の茗荷亭正面
内部です。以前YAMAHAのpf15があったところに琴があります。茶室に琴があるのはそぐわないと,お師匠様に指摘されたのですが(何処かから,そこはかとなく聞こえて来るのはヨイと),しかし他に適当な置き場所が無いこともあり,そのままにしてあります。来客にお点前した後,タリラリラリラリと和旋法を鳴らしておもてなしをしています。

琴のある点前座。
茗荷亭と。
茗荷亭と
お点前をしているところの写真は無かったのですが,先日のお客さんが撮って下さいました。電気ポットを使っているところが無粋ですが,師匠のアドヴァイスでフタを外せばOKと。
お点前中。無作法です。
本邦初公開?!以下の写真は茗荷亭内部のパノラマ画像です。画像をクリックしていただき,Flickrのページに行くとフルに閲覧可能です。茗荷亭10周年記事はこれで終了とします(完)。
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コメント 10

プー太の父

おはようございます
とても素晴らしい茶室で感心してしまいました。
こんな茶室の中に座ると心も落ち着くでしょうね。
琴を見てまたびっくりしましたが、Enrique さんは
琴も弾いていたんですか。
by プー太の父 (2015-09-28 05:48) 

Enrique

プー太の父さん、ありがとうございます。
そうですね。もう家のほうは和室が無く、畳の部屋も無いので、正座する機会も余りありませんが、ここに座り、草木や鳥虫の声などを聴いていると、非日常に浸れます。ただこれがむしろ自然な姿なのでは無いかとも思います。
お琴は、誰でも弾けます。和の音階に調弦するので、どのように弾いても、それなりになります。
by Enrique (2015-09-28 13:01) 

majyo

もう、最後まで驚かされますね
掛け軸に、そして琴、
この様な趣味と、いつもの鋭い分析が結びつかないのですが
これも、人なりですね。
趣味人であり、そして鋭い反骨の方
色々な面を見せていただきありがとうございました。
横向きのお写真拝見(*^。^*)

by majyo (2015-09-28 18:31) 

Enrique

majyoさん,ありがとうございます。
琴もそうですが,ここにある道具類等々は自分で買ったものは殆ど無く,殆ど貰い物です。まあ私自身も親からの貰い物ですが。
茗荷亭に関しては,絶賛してくれる方が多くなり嬉しく思っています。
ここでの写真含めFlickrという写真サイトを使っていますが,茗荷亭内の写真の1枚が外国の方からも褒めていただきました。
建築当初,家族からボロクソに言われていましたが。
茶道はお金の掛かる趣味の様に言われますが,掛かるのはお抹茶代のみです。もちろん凝れば細部までキリがないですが。

by Enrique (2015-09-28 23:39) 

miya_syou

立派なお茶室ですね。
自分で作ったものだから、気持の安らぎもひとしおでしょうね。
by miya_syou (2015-09-29 08:00) 

Enrique

miya_syouさん,ありがとうございます。
茶室と言ってもらえると嬉しいです。物置とか小屋とかすぐ壊すバラックの様に言われてきましたので。母屋より長持ちさせる気持ちで作りました。
by Enrique (2015-09-29 08:45) 

シロクマ

「最後」になるのが少々残念、、、
茅葺きになるのを楽しみに待ってます(冗談です、笑)。
いつかお気がむいた時にひっそりとさりげなく茗荷亭がブログに紹介されるのを楽しみにします。
by シロクマ (2015-09-29 23:51) 

Enrique

シロクマさん,ありがとうございます。
とりあえず幕を引きましたが,ゆっくりと手は掛けて行くつもりです。
設計時に描いた手書きの簡略な図面なども出て来たのですが,あまり見好いものでもないのでボツとしました。茅葺きに関しては検討します(笑)。建物に関しては土壁。三和土,つくばい,アプローチをどうするかなど検討課題は山積しています。
by Enrique (2015-09-30 06:34) 

アヨアン・イゴカー

こんな茶室があったら、つい横になって寛いでしまいそうです。
琴があるなんて、優雅ですね。母が子供の頃ちょっとだけ習ったことがあるといっていました。
桐の木は、葉が矢鱈に大きいですね。大きな葉を見つけ感動して帰ってきたら叔母が桐の木じゃないかなと、一言。
by アヨアン・イゴカー (2015-10-04 22:24) 

Enrique

アヨアン・イゴカーさん,ありがとうございます。
私も時々横になっています。近年畳敷きが余りありませんし,床自体が堅いですので。琴は妻の母にもらったものですが,誰も弾かずたまに私がつま弾くだけです。ここの茶室にあるものは茶道具を始め全てもらったもの,および使い古しの再生品です。
桐の葉は芋虫などにとっても食べ出があるようで,時々スズメガの幼虫などの特大の芋虫がついています。柏の葉っぱの様に使い出があれば良いのですが。木材で箪笥を作るのは定番ですが,もっともっと大きくならないとダメでしょう。まだ10年あまりでは。かつては娘が生まれたら桐の木を植えると言われたものですが。
by Enrique (2015-10-04 23:28) 

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