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指標曲を持つこと [演奏技術]

「この曲が上手く弾ければ調子が良い」という曲を持っているのは有用なことだと思うに至りました。
結構いろいろ弾いてきた積りですが,それを持っていませんでした。

例えば,本番直前の状態で,上がっているのは分かっていても,どの程度なのか?です。そういう時に,本番の曲だけでなく,調子を計る曲をちょっと弾いてみるわけです。

上がっていると思っても,結構弾ければ,案外大丈夫ということで,自信になりますし,逆によほどひどい様でしたら,安全運転につとめないといけません。

上がりの要因には,どうなるかわからないことへの恐怖があります。もちろん,「本番はエクスペリメント」の心境でやれれば良いのでしょうが,エクスペリメントにも基礎理論やモニタリングがつきものだと思っています。

本番前は,焦ってガリガリとその曲だけ弾いてみるのが普通ですが,ちょこっとモニターしてみて,調子を計ってみるのも良いかと思います。なかなか自分の状態というのは客観的に見れないものですが,それが演奏の余裕にもつながるのかなとふと思った次第です。

上手い人は,演奏中でもモニターしています。演奏中の隙をついたチューニング修正や誤って鳴らした開放弦を直ぐに消す等その他の演奏上のリカバーは,事前の曲練習だけでは出来ない芸当です。この辺は無意識レベルを上位の意識レベルでコントロールしている状態とでも言えるでしょうか。
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アヨアン・イゴカー

TクラヴィーアのTさんは、調律をした後、Schumannの『子供の情景』の『異国から』を弾いて音を確認していました。こういう自分にとっての指標と言うのは、あると便利かもしれません。
by アヨアン・イゴカー (2013-12-08 12:26) 

Enrique

アヨアン・イゴカーさん,nice&コメントありがとうございます。
私はピアノでは弾ける曲自体が少なく,暗譜している曲となるとさらに限られるので,試しに弾いてみるとすると大概決まるのですが,ギターの場合却って定まりません。「アルハンブラ」にでもしておこうかなと思うのですが,トレモロですとやや特殊奏法なので,どうかなと思っています。
by Enrique (2013-12-08 17:12) 

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