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楽器をやるモチベーション [雑感]

㈱イードというところの「30~60代男性800名に聞く 音楽と楽器に関する調査」という結果が公開されていました。何故男性だけなのか,またそれ以外の年代も重要なはずだがとか思いつつ,自分も含まれる層の調査と思い,ながめて見ました。

まず,調査対象者が学校の授業とは別に楽器経験のある人の各年代から200人づつ合計800人であること,調査方法にネットが使われていることなどに注意しておく必要があります。

どの年代でも,人気楽器はピアノ,アコギ,エレキだそうです。特に50代,60代はギターの人気が高いとのことです。アコースティックとエレキに分かれており,常識的にはクラシックギターはアコースティックのほうに含まれているものと思われますが,どの位の割合かはわかりません。

年代が下がるにつれて,ピアノが多くなるようです。音楽ジャンルにポピュラー系が占める割合が多いとすれば,単純な基本三和音で演奏出来たフォークブームのころから,段々洒落たコードを使う「ニューミュージック」になってくると,ギターでは難しくなって来たのでしょう。

楽器別の始めたきっかけでは,ピアノは殆どが「親に言われて」,ギターでは逆に親に言われることは殆どなく「演奏したい曲があった」「好きなミュージシャンの影響」などが圧倒的です。

影響を受けたミュージシャンは,60代ではビートルズ,50代では吉田拓郎,40代サザンオールスターズ,30代ミスチルだそうです。60代の時代はバンドブームでビートルズやベンチャーズのコピーが流行りました。50代ではその後来たフォークブーム,そういえば,吉田拓郎ではコードを2つか3つ覚えてかき鳴らせば弾けたのでしたが,それ以降は音楽が複雑化してきて,そう簡単には行かなくなってきたのでしょう。

関心は高いが現在は弾けていない人が76.6%で,「できれば演奏してみたい」と回答した人が87.7%ですから,定年後に再開したいという人も多いのだろうと思います。これから演奏してみたい楽器は,世代を問わず「ピアノ」が一番だそうです。最近ではピアノを習ってから,ギターという人も多いと思いますが,50代60代の人はピアノの代用にギターをやったと言う人も多いのではないでしょうか?この年代の人のピアノに対するあこがれも感じ取れます。

楽器の種類としては大半がポピュラー楽器の様に見られます。経験した楽器の種類として,ヴァイオリンやチェロは極めて少なく三味線や尺八なみの少ない数字です。おそらく,クラシックギターも近いものがあるかもしれません。

一般に調査結果なるものは,たいがい調査したい人の意向が反映されますので,数字を見る時には注意が必要です。景気動向の数字よりもタクシーの運転手さんの意見のほうが正しかったりします。このアンケート調査は,自分の年代も含まれるからか,まあ納得出来る結果です。クラシックギターの普及率に関して言えば,普通の楽器屋さんへ行って,並んでいる楽器の種類を見ればほぼ想像はつきます。

さて,お前はどうなんだ?といわれると。。。
「できれば演奏してみたい」楽器としては,ギターと両立出来そうなチェンバロでしょうか。ヴァイオリン,チェロも興味あります。
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アヨアン・イゴカー

私は小学生の低学年の時、音楽の時間で木琴やら縦笛を演奏させられて全く弾くことができない不器用な子供でした。特に、縦笛は『子狐』を拭いてみるように言われ、指がまったく動かず、音楽になりませんでした。先生にも「もうよい」と言われ、みなにも笑われ。それがきっかけとなり、自分は楽器は駄目だと思い込んで、全く練習をしませんでした。一方歌う方は得意(音程が正確)でしたので、合唱コンクールのメンバーに選ばれたりして世田谷区民会館へ行ったこともありました。
小学校5年生の頃、自宅で何の気なしに縦笛で簡単な曲を吹いて練習していました。学校で休み時間に自分にも吹けそうな簡単な曲を誰かが吹いていたので私もやってみたところ、上手いねと言われ、状況が逆転してしまいました。世の中不思議なものです。
中学校2年生の頃、パガニーニの音楽映画を見て、すっかりバイオリンを弾きたくなりましたが、家庭の経済状況が許さず、伯父から中古のフルートを貸してもらって練習していました。
by アヨアン・イゴカー (2013-12-01 12:51) 

Enrique

アヨアン・イゴカーさん,nice&コメントありがとうございます。
不器用というのは,ヘタに器用なのよりも良いということでしょうか。楽器演奏は単に器用さだけでは出来るものではなくて,音程がしっかりしているとかの基礎能力のほうが重要ということなのでしょうね。
私も音楽は好きで,縦笛やハーモニカは割と得意でしたが,やはり本格的?な楽器をやりたくなりますが,習わせてもらえるわけもなく見よう見まね独学でピアノを弾いていました。ある程度譜が読めるようになったのはそのお陰だと思います。ギターは16歳から独学で始めました。その後ピアノを少し習いました。
by Enrique (2013-12-01 19:01) 

REIKO

ある特定の楽器を始めるきっかけとして一番「まとも」なのは、「弾きたい曲がある」ということで、その点ギターは幸せな楽器だと思います。
そして弾きたい曲がある限り、多少の中断はあっても、その人はその楽器を弾き続けると思います。
一方、ピアノの「親に言われて」というのは本当に情けない…
日本では、楽譜もロクに読めない親に限って(という言い方は良くないかもしれませんが)「ウチの子がピアノを弾く姿」に憧れる傾向にあるようです。
そういう人が子供の適性も興味の方向も無視して、ピアノを習わせるという愚行に出るのでしょう。
そんなに憧れているなら、子供にやらせるんじゃなくて、自分が習いに行けばいいと思うんですけど────。
by REIKO (2013-12-02 00:28) 

Enrique

REIKOさん,コメントありがとうございます。
おっしゃるように,ギターというのは,モチベーションにおいては幸せな分野ですが,自分の意志でいい年になって始めるので,基礎は不足気味です。子供時代イヤイヤでも習ったことは知らず知らず基礎になっているとは思います。しかし,ムリにピアノを習わされた事で,音楽全般キライになってしまったら,本当に悲劇です。
ピアノやヴァイオリンはクラシックのお勉強的楽器,ギターはポピュラーのお遊び的楽器と親(社会一般)が思っていて,まずは何はともあれピアノを習わせるというのが,親のつとめと思っている人もいるのかもしれません。自分はやりたくてもできなかったという親の気持ちは分かりますが,子供の嗜好と適性もありますしね。おっしゃるように,自分でやれば,子どもも興味を持つかもしれません。自分が出来ることでも,なかなか子供にはさせられないもの。まして自分が出来ないことを子供にやらすというのはなかなか上手くいきませんね。
by Enrique (2013-12-02 12:20) 

Cecilia

プロ・アマチュア含めて古楽器を演奏する知人・友人が増え、自分もチェンバロやリュートを触るチャンスが増えました。日常的に触れないのが残念ですが。先日はいろいろな古楽器を体験する会に出かけ楽しかったです。
ピアノに関して。子供の嗜好や適性もありますが、やはりやっておいて損はない楽器と思います。
by Cecilia (2013-12-11 08:33) 

Enrique

Ceciliaさん,nice&コメントありがとうございます。
歌や管弦楽器には音の持続やそこに込められる感情は素晴らしいものがあり,ピアノとは異なった魅力があります。しかし,
>やはりやっておいて損はない楽器
たしかに,私のわずかな独学でさえ役に立っていると思いますから,きちんと習っておけばアドヴァンテージは大きいでしょう。ただ,子供が小さいと本人の適性や好みが分かりませんから,無理強いをしてしまうキライがあります。イヤでやっても,いい年になって別の楽器やるのに役立ったということはありますね。
by Enrique (2013-12-11 12:50) 

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