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ジョン・ウィリアムス最後の公演 [雑感]

この記事を書こうと思って忘れていました。
10月にジョンがやって来ますが,今回は最後の公演だそうです。

というのは,今年をもって演奏活動を止めるとのことです。最初の来日が実に50年前とのことでした。何と東京五輪の1年前,ビートルズ来日の3年前です。そのころの私はギターくらいは知っていたかも知れませんが,全くの無邪気な子供でした。エレキギターの小さなボディがカッコイイと思っていたので,ボディのデカいクラシックギターは何かぼてっとして,ラテン系の民族音楽のグループが持っているイメージのみでした。そんな状態でしたので,クラシックギターのジョン・ウィリアムスの名前を知ったのは後年独学でクラシックギターを始めてしばらくしてからでした。

ジョンに関しては何時までも若いイメージしか持っていませんでしたが,サザエさんの家族ではなく生身の人間ですから,「若きプリンス」,ジョン・ウィリアムスも72歳の老人(失礼!)になっていたのです。最新撮影と思われる写真を見ると,少しやせて目の輝きが鋭くなっているかんじがします。

セゴビアなきあと,ずっと年少だったイエペスも去り,もう少し若いブリームは健在のようですがやはり70歳くらいで演奏活動を引退しています。そして,ジョン・ウィリアムスもですか。使い古された言葉に,「一世代が終わった」という言葉があります。彼の活動を総括するにはまだまだ早いと思っていたのですが,もうそう言う時期にさしかかっているのかも知れません。セルシェルやバルエコ,山下さん,福田さんが巨匠の時代ですから。ムリもありません。演奏活動最後の年に来てくれるというのは,日本を大事にしてくれている証左でしょう。

感傷に浸っている余裕はありません。最後の生演奏を聴きに行くかどうかです。

以前「すみだトリフォニー」で聴きましたが,2000人もの大ホールのうしろでは,双眼鏡でもないと良く見えませんし,スモールマンにPAを入れているのに,音の聴こえはイマイチでした。彼の持参のこだわりのマイクとアンプなので,そう音をバカでかくはできない(しない)ようでした。

今回の5会場の公演では,武蔵野市民文化会館と名古屋電気文化会館のいずれも小ぶりのホールの2会場分がすでに売り切れています。ジョンの演奏を身近で聴いてみたいというファンは多いようです。他の東京,大阪,札幌の2000人級の大ホールでの公演はまだ余裕があるようですが,あのでかいホールでジョンを聴くか?とちょっと悩ましいところではあります。
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黒板六郎

「神」でしたね。間違いなく。同じ人間がこんな演奏できるんか?とホンマ思いましたもん。旧盤バッハを始め、アルベニス・グラナドスなどなどなど、若いジョンはいまだ私にとっての「神」です。思い込みが強い分、年取った彼を聞きたくないし見たくないと思ってしまいます。ビートルズの復活を見たくない心理に近いかもしれません。
引退キャンペーンで旧盤バッハの全曲がでないかな。
by 黒板六郎 (2013-09-01 12:57) 

Enrique

黒板六郎さん,コメントありがとうございます。
ジョンの演奏は誰が聞いても上手い,普遍的な演奏です。彼の演奏はムリがないので,年取っても弾けそうな感じはします。セゴビアの様に晩年まで弾いてもらいたい気もしますが,引き際も彼の美学なのでしょう。旧盤はそのうち出てくるでしょうが,CD制作に関して唯一演奏者としての意見を言える人みたい(他はプロデューサ等の言いなり)ですから,CDの改廃は彼自身の意志なのかも知れませんね。
by Enrique (2013-09-01 20:54) 

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