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アナログ媒体のデジタル化(その後) [日常]

以前にも書きましたが,アナログ媒体のデジタル化はちょっとした課題です。

レコードに関しては,秋葉原中探しまわってもプレーヤが手に入らない時代(90年前後でしたか)もありましたが,現在は楽に入手できますし,リサイクルショップで中古品を入手することも出来ます。高価ですが非接触でレーザーで読み取るプレーヤーもあり,現在ではアナログレコードそのものの保存媒体としての心配はあまり要りません。

かつてオーディオファンの間では,レコードプレーヤが無くなることを想定して,デジタル・オーディオ・テープ(DAT)にダビングすることが流行った時期もありましたが,現在ではむしろDATのほうが骨董品になってしまいました。

レコードプレーヤは仕組みが単純ですから,いざとなれば,シロートが手造りすることも可能ですが,DATの様な複雑なシステムはメーカーが作らなくなったらほぼアウトだと思います。以前取り上げたロスト・テクノロジーです。

レコードの幸運な例があるとはいえ,現在ではアナログで楽しむというのはむしろ贅沢な所業となっています。宮崎駿氏の新作では,音声に針音の混ざるレコードの音を使い,収録は全てモノラルだそうです。それは,却って高くつくのだそうです。


さて,身近なところでは,EDベータで収録してあったテープをデジタル化しようと思っていましたが,掛かるデッキが調子が悪く,すでに壊れていると思っていました。そこで,同機種のジャンク品をネット・オークションで入手し,時間のある時に修理しようと思っていました。

しかし,つないでみると,何と完動してしまいました。最初画像がハゲシク乱れていたのでしたが,しばらくかけていると,突然画面が美しくなり,往年の調子が戻ったようです。これで,アナログキャプチャ出来る状態になりました。

今使っているボードでは録画像の取り込み中,画面のモニターが出来ない(PCのスペックの問題かもしれませんが)ので,ブラウン管でモニターしながら作業することにしました。

ブラウン管モニターを見ながら,少しレトロで贅沢な?気分に浸りました。
IMG_1740

ノスタルジアもさることながら,PCで焼いたDVDを,現在の大型液晶TVで見ても結構美しく,EDベータのアナログ画像の高品位さには感心しました。


さて,困ったのはネットオークションで入手したジャンクのEDベータデッキです。テープのローディング機構が壊れていて,テープの吸い込みがトラぶっているのみで,電気的には問題ないようです。修理してこちらも完動品にするか部品どり用に保管するかどうか,思案中です。
IMGP0774
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アヨアン・イゴカー

折角保存しているものが、聞けなくなったり、見られなくなったりすることは悲しいことです。
原始的なものほど、再現性が高い、だからアナログの魅力は、より自力本願であるところだと思います。多くの人々の手間隙を掛けたものは、付加価値が付き、複雑に、高度になり、個人の独力で再現することは難しくなります。電気製品はそういうものばかりです。電気が来なくなったら、PCが壊れたらどうしよう、と考えるとぞっとします。これらの心配から自由にならねば、と時々考えます。

by アヨアン・イゴカー (2013-07-20 12:33) 

Enrique

アヨアン・イゴカーさんnice&コメントありがとうございます。
現在,過去のアナログの媒体を手軽に見たいという希望がありますが,実は現在保存しているデジタル媒体の方が危険かも知れません。
再生する装置が無くなればアウト,もっと危険なのが,メモリの中のデータです。微少な電荷のパターンで保存されているデータが消えたらいっぺんにオシャカです。折角苦労した創造物が「うたかた」だとしたら。。。
以前も書きましたが,印刷してマイクロフィルムで保存しておく方が安全だと思います。
by Enrique (2013-07-20 16:52) 

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