地震対策の気分

以前から懸案の寝室のタンス。もし夜中就寝中に強力な地震が来たら，これが倒れ，そのこちら側に寝ている私などはひとたまりもありません。それでも日中ならば，まだ回避行動はとれるかもしれませんが。。。

そこで，地震対策をとる事にしました。なにぶん地震は明日来るかも知れないし100年後かも知れません。寺田寅彦は「天災は忘れた頃にやってくる。」と言いました。

タンスが前方に倒れるのを防ぐため，上後部と天井に突っ張りを入れます。突っ張り棒の様なものが市販されていますが，プラスチック製で高価な上弱いので，鋼製の床束を使いました。なにぶん床を支えるモノですから，強度は十分です。それから，これが重要ですが，このテのものの中で最も安価（１本五百円弱）です。


人間が気を付けていられる時間なんてたかが知れています。東日本大震災はまだ記憶に新しいので，こうやって，気休め程度の事もしているわけですが，それでは一昨年は一生懸命地震対策などしていたでしょうか？

一昨年は阪神淡路大震災から１５年。地殻変動のサイクルからしたらほんの一瞬前の出来事を，我々は過去の出来事として忘却の彼方に沈ませていたのです。その間に２度に亘る中越地震も能登地震もあったのですが，直撃を受けなければあまりピンと来ていなかったのではないでしょうか？

私たちは，忘れっぽいですし，地殻変動含め色んな自然現象のサイクルに比べ，人生は余りにも短いのです。タンスの地震対策をしたら，何やら感傷的な気分になって来ました。

タグ：地震対策

コメント 2

妻は地震については結構気にしています。
私自身は殆ど気にも留めていないのが実情です。が、やはり対策は必要ですから、雑然としている家の中を整理整頓して、逃げ道をしっかり確保したいと思います。
by アヨアン・イゴカー (2012-10-15 08:59) 

アヨアン・イゴカーさん，nice&コメントありがとうございます。
実はうちも妻の提案です。
人間が出来る注意意識など，地震発生のサイクルからしたら，全く話になりませんので，無駄な抵抗を止めるのも一つの方法でしょうが，大層な事をするよりも，ちょっとしたお安い対策で長く意識下に置いておけるようなもの（こと）が良いのではないかと思った次第です。例えて言えば，高い保険を掛けても，掛けきれなくなって止めたころ事故って起こるものですので，安い保険を掛けっぱなしにする作戦です。
by Enrique (2012-10-15 13:16)