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手のケアについて [演奏技術]

以前,「右手の修正」という記事を書きましたが,そこで現代ギター6月号に手の故障に関する特集記事があると書いていました。

全く手の健康に不安のない人には関係ないことですが,実は手の不安を抱えています。

その時書いた右手の速いアルペッジオが全く弾けなかったのは故障の問題ではないようですが,ここ2,3年左手の中指,薬指の付け根の調子が悪いのです。腱鞘炎かなと思っていたのですが,どうも記事にある好発部位とは違うようですので,腱鞘炎では無いようです。ならば関節痛かなとも思うのですが,ギター奏者の場合,第一関節を良く痛めるようですが,私の場合第一関節でも第二関節でもなく指の付け根の関節ですからいずれにも相当していません。

最悪期は脱している様な気はします。最悪期は関節が固着している様な感じがして,引っ張っても,痛いだけで音がしませんでした。何時ごろからポキッと音がするようになり,楽になって来ました。

どうも,楽器のせいでなくてパソコンのキーボードのせいではないかな?とも思っています。仕事でメインで使うキーボードがPC付属のものすごくちゃちいものでしたが,半年くらい前,これを変えたという記事を書きましたが,それ以降はだいぶ良いような気がします。何分,キーの調子が悪く苛ついて叩くと言うことがあまりなくなりました。


遅ればせながら,同記事についてのコメントです。この記事のメインを担当する医博・工博の酒井直隆氏は,音楽家の手の障害に関しての第一人者のようです。

何となく楽器やる人の指の故障で最も多いと思っていた腱鞘炎は,単独の障害としてはトップですが意外と少なく全体の31%とのことです。続いて付着部炎24%,筋肉痛16%,神経障害14%,関節痛12%などとなっています。これは全音楽家の数字でギタリスト単独としては腱鞘炎の比率はやや高いらしいです。

神経障害としては,有名になったフォーカル・ジストニアがあります。これは手のハード的な故障というよりも,脳が指を上手くコントロール出来なくなっている状態で未だ原因不明ですがそれなりの治療法はあるようです。これに関しては,ギタリストの坂場圭介氏の「ソルの手についての試論(私論)が面白かったです。ソルはジストニアだったのではないかという仮定に基づいた考察で,確かに初期の通常の奏法から,3本で弾く奏法に変わって行っていますので,説得力があります。万一罹患してしまった際でもそれとのつきあい方などが書かれています。

楽器をやる人間で一番懸念事項なのが,治療を受けて,医学的には正常となっても楽器を従来通りスムーズに弾けなくなるのではないかという不安です。原則的には手術は不要のようです。仮に腱鞘炎でその手術をするとしても,きわめて簡単なものらしいです。


記事の内容は私の手の症状には殆ど当てはまりませんでしたが,むしろそれが楽器演奏のせいではなくて,やはりパソコン由来だったのかなと思わせる記事でした。また仮に楽器の弾きすぎによる障害だとしても,手術などは殆ど不要で,うまくつきあいながら直せることなど,漠然とした不安が消えたと言う意味でも良い記事だったと思います。


現代ギター 2012年 06月号 [雑誌]

現代ギター 2012年 06月号 [雑誌]

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 現代ギター社
  • 発売日: 2012/05/23
  • メディア: 雑誌


タグ:手の故障
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