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取り組んでみた曲(モンポウ/コンポステラ組曲~ムニェイラ) [曲目]

終曲ムニェイラ。バロックの組曲の終曲はほぼ例外なくジーグだが,この舞曲はその代わりだ。ガリシア地方とアストリアス地方に伝わる伝統舞踏だそうだ。6/8である点など,イギリス生まれのジーグと共通点もある。

バロックの組曲と異なる点として,曲名以外に,調性がここに来て統一されていないことにも気がつく。見た目ニ長調(Dイオニアン?)で書かれている。ここまでは見た目上イ調で統一して来た(旋法が使用されており通常の調とは違う)のだが,ここでちょっとはずす。とは言っても極端な変化ではない。近代の作曲家だが,極端なことをせず,少ない音でつづった名曲だ。以前にも書いたが,彼は音が沢山使えるピアノ曲でも,少ない音でデリケートな美しさを醸し出す。印象派のあざやかな色彩もよいが,これは水彩画や墨絵のような淡彩のうつくしさである。
MUNEIRA.JPG
終曲ムニェイラ冒頭

高音のメロディ,半拍でするどく入るのはけっこう難しい。

最後は,この静かな組曲にはめずらしく,激しく足を踏みならして終わる。(おわり)

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