取り組んでみた曲(モンポウ/コンポステラ組曲~カンシオン) [曲目]
第5曲,カンシオン(歌)。
第4曲レチタティーヴォで,前後不覚に陥り,魂が浄化されたところで,最も美しい歌が聞こえてくる。サティとの共通点も指摘されようが,サティのどこか醒めたシニカルさとは異なる,ひたすら真摯なまじめさ,どちらかと言えばこちらのほうが好きだ。
第5曲カンシオン(歌)の冒頭
これは単独で弾いてもサマになると思うが,やはり,第3曲クーナ・第4曲レチタティーヴォと来て,これが出るととてつもなく美しい。なにげない鼻歌のような歌だが。カオスから秩序が湧いてきた風でもある。なかなか適切な表現が思いつかないのである。
文章だけでつづっているので,イメージがわきにくいと思う。
本人は練習の前にはCD等を聴かない主義(というか,聴くこと自体絶対的に少ないので)。前回のレチターティヴォなどは,音を耳に入れていれば,やりやすいと思う。大家の演奏を聴くことを師から奨められたこともあるが,聴いていない。
ちなみに,この曲をやってから聞いたCDがこれで大萩さんの第3作目だった。演奏内容はセゴビア版でやっているようだ(新版でやっている人はいるのだろうか?)。他には,セゴビア,ブリーム,山下和仁さんなどの演奏がある。若手では好みの演奏家。生でも聴いた。
私も大萩康司さんの音が好きで何度かコンサートに行きました。
この曲は、どうしてもセゴビアの演奏がスタンダードになってしまっている感がありますが、これからセゴビアの手の入っていないオリジナルでの演奏も増えてくるのでしょうね。
by nyankome (2010-02-07 11:24)
nyankomeさん,nice&コメントありがとうございます。
このCDのライナーにはオリジナル版を用いたと書いてあるのですが,これはセゴビア版ですね。しかしブーシェの音といい,雰囲気といい,演奏自体はすばらしいものです。
by Enrique (2010-02-07 14:40)