取り組んでみた曲(モンポウ/コンポステラ組曲~レチタティーヴォ) [曲目]
第4曲,レチタティーヴォ。意味は叙唱(朗唱)。第3曲「CUNA(ゆりかご)」で十分眠くなっているのに,ここへ来て無調のような音楽。聴いていると爆睡しそうだが,弾いている方は集中力が要る。技術的にはむずかしくないが,これを音楽的にデリケートに弾くのはかなりたいへん。文字通り,語るような歌を感じないと,何をやっているのか意味不明になりかねない。崩壊したような和音が途中に入る。ロドリーゴの滑稽さはなく,真面目に壊れている。瞑想状態。前後不覚に陥る。
第4曲レチターティーヴォ冒頭
当然のことながら,決していいかげんに作った曲ではなく,熟考されている。するめいかのように噛めば噛むほど味の出る曲かもしれない。バロックの組曲のサラバンドのような役割で,鎮静効果抜群。
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