フライシャーの語り(2) [雑感]
前後するが,同じ番組で彼が語っていたことを続ける。以下同様にアナログキャプチャした画像を用いる。
「ある日突然動かなくなったので,またある日動き出すかと思った。」
彼は,右手が動かなくなっても35年間毎日ピアノに向かい続けた。
「どんな困難にあっても,決して希望を捨てないこと。柔軟な姿勢で新しい可能性にかける。」
「そうすればすばらしい人生が送れる。」
「自分がそうだった。」
「音楽は言葉で語れるものではない。もし,両手が自由だったら生徒をどかして弾いてみせただろうが,それが出来なかったので,音楽を言葉で伝える努力をし,結果として教えるのがうまくなった。」
彼は50年もの教授経験を持つ。
「完璧な演奏を求め,1日に8時間も9時間も,ピアノを叩き続ける人たちがいる。」
「しかし,集中力を持続できるのは4・5時間がよいところ」
「そのような馬鹿げた心の無い練習が脳を混乱させるのではないかと自分は思う。」
「間違った練習をするよりも,美術館や庭園を訪れるなり美しいものを見て,感覚・感性を改善すること。」
「人生経験を積んで内面を磨くことが大事。」
などのことを語っていた。(つづく)
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