ど忘れの防止 [雑感]
ここでは暗譜のことを言うが,総じてもの覚えの悪い人間である。
小学生の頃,ランドセルを忘れたことがあったし,宿題はきちんとやったことの方が少なかった。こちらは忘れというよりも習慣の問題だろうが。
物覚えが悪いほうが,一旦覚えたら忘れないとも言う。もちろん,ぱっと覚えて,忘れにくいのが一番いいのだが,どうも中々覚えられなくて,すぐ忘れてしまう人種のようである。
なので,いろいろ工夫がいる。前にも触れたように,2つ以上の方法の組み合わせが重要である。
自分に一番向いていると思うのは構造で覚える方法である。単純な構造の曲は忘れにくい。どの部分を弾いているか明確に認識できるからである。ならば,逆に構造が複雑でも,図にでもすれば構造そのものは覚えられるだろうから,構造を覚えてしまえば各部分は短い曲とみなせるから,何とかなるだろう。ある程度の長さの曲をこなす経験者ならば当然のことなのだろうが,過去に構造が頭に入っていなかった為の最大の事故はバッハのフーガBWV1000だった。
ソナタやソナチネもその構造を理解し整理して覚えれば,覚えやすく忘れにくい。当然のことながら,アナリーゼは暗譜にも有効なのだが,中々やれず闇雲に覚えていた。今回はこれでやってみようと思う。
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