SSブログ

波動 [雑感]

Saint George's Lights by Jason Pratt.jpg
Saint George's Lights by Jason Pratt with CC License Attribution

あの人とは波動が合うとか言う。かつては波長という言葉が使われたと思うが,物理的な正確な意味とは別に言語的イメージが先行している。そのせいか,この言葉には特にマッド・サイエンスには一種独特な魅力がある言葉らしい。

代表的な波動には,水の波,音波,電磁波などがある。特に,最後の波も様々な誤解を生む波動のようである。電磁気学では基礎方程式から波動方程式が導き出されて電磁波が理論的に予言されたし,量子力学では波動方程式が固体中の電子のふるまいなどを表現した。もちろん,弦の振動は最もシンプルな(1次元)波動。だがら,電子の固体中のエネルギー状態を表す最もわかりやすいアナロジーが,弦振動の基本波と倍音で表すことだ。

波動は単純な拡散や流れよりも数理的に取り扱いが難しいが,これらをよく勉強した上での批判なり独自の解釈ならばよいのだが,そうでないところがマッドのゆえん。真面目な研究者は時間の無駄なので,その手のものは相手にしないが,そうするとマッドはますます独自に発展をとげるという悪循環があるようだ。これを防ぐためには,まずは,小中学校では身近な科学の基礎や考え方を徹底し,大学では学部レベルで現代科学の基礎をきちんと教育することが必要だ。

演奏面でも,波動(波長?)が合う合わないがある。これも物理的な意味はさておき,呼吸が合うといった意味。それに,やはり基礎の大切さはどの分野でも共通だろう。
nice!(2)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0