ヴィヴァルディ鑑賞 [演奏批評]
有田正広さんのヴィヴァルディを聴いてきた。
ブログ開始以降,生演奏に触れるのは最初かも知れない。近々別のも聴くので,連続となる。
従来,作品10と呼ばれてきたフルート協奏曲6曲である。「海の嵐」,「ごしきひわ」などという有名曲を含む。しかし,これらは,有田さんらが,従来の版がつまらなく改変されていたことを見出し,原典版を発掘して再現したものであった。これを便宜的に従来の版と区別するために,「ベネツィア版」と名づけたそうだ。混沌とした「変」なエネルギーをはらむベネツィア,ヴィヴァルディが生涯の大半を過ごしたこの地の雰囲気を再現すべくなされたようだ。
演奏内容は非常に良かった。古い楽器でやってみる。などというのをとっくに超越して,最先端を行っている。能書きだけでなく,研究成果が実際に効果を発揮しているようで,純粋に楽しめた。この方は学者と演奏家を兼ねている。アンサンブルも,どの方もコンマス級の名手だけに一寸の狂いも無い。
トラベルソ(横笛)であったが,目をつぶって聴くと,音はリコーダーと区別が付かない。本来性格が異なった楽器らしいが,ヴィヴァルディの使い方自体余り差が無いそうだ。
ここまでやられたら,モダン楽器はやりにくいだろうなと思う。
P.S.
昨日のラウロと何の関連もなさそうに見えるが,実は共通点がある。
正解は,どちらもアントニオ。ラウロは姓も名もイタリア名。
ブログ開始以降,生演奏に触れるのは最初かも知れない。近々別のも聴くので,連続となる。
従来,作品10と呼ばれてきたフルート協奏曲6曲である。「海の嵐」,「ごしきひわ」などという有名曲を含む。しかし,これらは,有田さんらが,従来の版がつまらなく改変されていたことを見出し,原典版を発掘して再現したものであった。これを便宜的に従来の版と区別するために,「ベネツィア版」と名づけたそうだ。混沌とした「変」なエネルギーをはらむベネツィア,ヴィヴァルディが生涯の大半を過ごしたこの地の雰囲気を再現すべくなされたようだ。
演奏内容は非常に良かった。古い楽器でやってみる。などというのをとっくに超越して,最先端を行っている。能書きだけでなく,研究成果が実際に効果を発揮しているようで,純粋に楽しめた。この方は学者と演奏家を兼ねている。アンサンブルも,どの方もコンマス級の名手だけに一寸の狂いも無い。
トラベルソ(横笛)であったが,目をつぶって聴くと,音はリコーダーと区別が付かない。本来性格が異なった楽器らしいが,ヴィヴァルディの使い方自体余り差が無いそうだ。
ここまでやられたら,モダン楽器はやりにくいだろうなと思う。
P.S.
昨日のラウロと何の関連もなさそうに見えるが,実は共通点がある。
正解は,どちらもアントニオ。ラウロは姓も名もイタリア名。
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