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拍節感 [演奏技術]

暗譜等をする際、曲をどういう単位で捉えるかの問題がある。1小節単位では細かすぎだろう。そこで2小節という単位が出て来る。ヨーヨー・マは子供の頃バッハの無伴奏を毎日2小節づつ覚えたというのは有名な話だが、通常はひと節(フレーズ)で捉えるのが順当だろう。 しかし、楽曲を把握する単位を、プロはアマが考えるよりも、時に非常に大きく、時に非常に小さくもとらえると言われる。私観ながら、1拍が恐らく音楽の最小単位だろう。

拍を数える。ビートを感じる。ごく当たり前のことだが、時として忘れることがある。たとえば速いスケールなどの時である。技術面では極力脱力、必要以上に早く弾かない、山を後半に持っていく等言われるが、それらと共に重要なのが、当たり前すぎるが、拍節に音を入れることである。

通常は技術面と音楽面はごっちゃにしないほうが良い。完全な技術練習は、それこそ、鈴木大介さんではないが、映画を観賞しながら映画通になりつつこなすことが出来る。正直なところ、映画の内容よりは、技術練習の内容の方に興味あったわけだが、先日のFM「名曲リサイタル」のお話では聞けなかった。まあ、一般リスナーには映画の内容だったろう。

うまく弾けないところは、余分な力が入っているケースと、拍節を忘れて指の運動だけに意識が行っているケースがある。ムダに速くなるのもそうだ。スケールなどは、運指が良ければ、拍に入れるよう弾けば割と自然に弾けるもの。アルペッジョは拍に入れやすいが、スケールも基本的に拍に入れるように弾けば良い。アランフェスの第3楽章などは、アルペッジョとスケールが混ざっており、その練習にもなる。

当然至極ながら、拍節は音楽面・技術面共通に必須であると思う。

3469103438_29c0f9ea47_o.jpg Passion, lower section by lepiaf.geo with CC License Attribution


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