バッハがフォークギターを弾いている

昨日，コンクリうちなど普段出来ない土方作業を外でしていると，妻から「FMで村治佳織さんが出ているよ」との声。普段あまり協力的でない妻の所業としては合格。早速音量を上げてもらい，それも良く聞こえないので外にもラジオを置き，聞きながら作業再開。なんでも，NHK-FM「ラ・フォル・ジュルネざんまい」でバッハ中心のプログラムだそうだ。作業しながらではあるが，村治さんの演奏を堪能。ゴールドベルクの聞き比べなどもやっていたので，演奏者の情報なども調べたいと思い，NHKのウェッブ・ページで調べてみる。

あれっ？バッハがフォークギターを抱えている。ひょっとして村治さんのギター演奏を想定しているのか？まあデザイナーと言え一般の人はギターの種類など知らないことが多いので，仕方ないかかなと思う。クラシックギターでもバッハ演奏は難しいが，フォークギターでは超絶技巧が要求されるだろうな？と思う。もしそうだとしたら，村治さんがお気の毒。押尾コータローさんが出るのならぴったりだっただろうが．．．そういえば昔「ギターをひこう」のテキストにエレキギターのイラストが入っていたっけ。

しかし，本日の吉田拓郎ざんまいの記事のところにクラシックギターの写真が。クラシックギターで吉田拓郎は当然弾けるだろうけど，ご本人あんまり使わないだろうな．．．NHKアートさんの仕事なのかさらに孫請けの仕事なのか？ちょっといただけない。バッハにフォークギターを持たせ，吉田拓郎のところにクラシックギター。単なるデザインと言え，気がつく人には害は無いであろうが，こういうところでイメージが作られると思うし，デザイナーの間違ったイメージをそのまま一般に伝染させてしまう。出演者の方々や各音楽界にも失礼だ。ちゃんとチェックしてほしい。おそらく，予算も手間もかけられないのだろうけれど，NHKのロゴが入っている以上，責任を持ってもらいたい。

バッハの件は，音楽祭のもとのウェッブページのトップのイラストがそうなっている（ポスターもその様だ。音楽の友5月号に件の音楽祭の紹介があるが，薄くして目立たないようにしてある）ので，この件に関してはNHKの責任と言うことではなさそうだ。ギターをかじった人なら赤面ものだが，もし，このブログを見た関係者がいるなら，気づいてほしい。ギターと言う楽器の種類をちゃんと知っていただきたい。ギターと言う名前がついていても，歴史も奏法も用いる音楽ジャンルも全く違う。「ラ・フォル・ジュルネ」音楽祭でギターを弾いたのは村治さんと鈴木大介さん（デュオの「いちむじん」さんも出場のようでした）。フォークギターの人は誰もいない。ポスター関係者の方々がもし食堂でソバを頼んでラーメンや焼きソバなどが出てきたら，違うと言うはず。「ラーメンは中華ソバなのでソバ，焼きソバも文字通りソバ，みんなソバだから，沢山出てるのにしておきました」などとソバ屋さんの目の前で言われたら，笑ってすまされますか？！

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