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暗譜に関して(過去の事例1-2) [演奏技術]

暗譜にも関連して,直前に色々変え過ぎたことも敗因であった。これも,具体例を挙げてみる。

(1)テンポを大幅に上げた。リハーサルの後,所用時間を約7分から5分半くらいにした。暗譜の不安を払拭する為のテンポアップは,逆効果であった。余裕を失い,墓穴を掘ってしまった。緊張してテンポがすこし上がるくらいで良かったのだろう。

(2)練習で弾いていた,楽譜に無いトリルをやめた。終始形だからトリルが必要と指摘されたが,弾きにくいのでやめた。弾き易くなり安心が増したはずだったがやはり定着が悪く,かえって忘れてしまった。

PositionMark.jpg(3)フレットを打ち直した際に,F7につけていた半透明テープのポジションマークを消し,半年くらいマーク無しで弾いていた。7フレット目あたりで半音ずれることがあったのでミスが出難いよう,ポジションマークをつけた。当初白いシールを付けてみたが,目障りでしようがないので,半透明のテープに戻し,何とか目になじんだが,定着不足だったのかもしれない。

(4)それまでの発表会では楽器の指板を見ると音を忘れるので,殆ど目をつぶって弾いていた。しかし見ないとどうしてもミスが多いので,ライトのまぶしい光に負けず目を見開いて弾くことにした。直前に家でシミュレーションしたが,本番では案の定,音を忘れた。

(5)目をつぶるのは気持ち的に負けているせいだと分析していたが,必ずしもそうでもなかったようだ。実際,練習中も楽譜と指板を同時に見ることはないわけだから,むしろ目をつぶった方が良かったのだ。指板を見ると,楽譜イメージが指板イメージに塗り替えられてしまう。理想的には,指板を見ながら,楽譜のイメージが頭に浮かんでいればいいのだろうが,指板を見ながらの練習は本番2・3日前にしたが,やはり練習と同じ状態にしないとだめだったのだろう。ただでさえ,本番は条件が変るのだから。

(6)ただ何となく気持ちを込めても必ず音を忘れてしまう。気持ちが上滑りして弾くべき音を忘れてしまう。さめた自分が曲の次をどう弾くかしっかり追っていないといけない。

次回はこれらの点の反省に基づく対策を述べる。
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