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スペインものギター編曲 [曲目]

アルベニスやグラナドス,ファリャ,トゥリーナ,モンポウ,そしてロドリーゴ。スペインものというと,スペイン国民楽派から近現代に至るこれらの作曲家らをまとめてと言うことになろうが,ロドリーゴを除きオリジナル曲は少ない。
Albeniz.jpgGranados.jpgFalla.jpgjoaquin-turina.jpgmompou1.jpgrodrigo_young_lg.jpg
アルベニスやグラナドスにはギター・オリジナル曲は一曲も無い。ファリャはかろうじて一曲のみ。トゥリーナは数曲。モンポウには名曲「コンポステラ組曲」などがあるが,やはりギター曲の作品数は多くない。ロドリーゴはご承知の通り超名曲「アランフェス」以外に独奏曲がかなりあり,一般にはギター作曲家とみなされるが,ギターは弾けず,もっぱらピアニストであった為,オリジナル曲とは言っても極めて弾きにくい。ピアノ曲「パストラル」のギター編曲のほうが弾きやすい(ギタリストの編曲だから当然か)。

いきおい,近現代のスペインものはピアノ曲からの編曲が多くなる。ピアノでは黒鍵の方が出っ張っていてつかみやすいので,技術的には楽。だからシャープでもフラットでも沢山ついていたほうが弾きやすい(「猫踏んじゃった」がいい例)。調としてはフラットたくさん系が多いような気がするが,平均律ではシャープとフラットは多くなると異名同音となり,区別が無くなる。

Asturias.gif「ギターで弾きやすい調」で指摘したように,ギターはシャープ四個以下系がよいので,グラナドスのスペイン舞曲5番など原曲がホ短調というラッキーな例を除けば,移調されることが多い。例えば,アストリアス(レイエンダ)など,原曲ト短調で弾けない調ではないが,やはりホ短調でないと演奏効果は上がらない。おおもとはタルレガの編曲。やはり,アルベニスで,「マジョルカ」は嬰へ短調。下属音のみ開放弦がある調だが,それは2弦。#三つで目にはなじむが,弾きやすい調ではない。中間部からは嬰へ長調。これは6弦Dとして最強のニ短調・長調のコンビに移調。元はリョベートの編曲。
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