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ジークフリート・ベーレントの名演奏を聴く [演奏家]

NHK-FMの「名演奏家の時間」で,ジークフリート・ベーレントの演奏が紹介されていました。

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Guitarist Siegfried Behrend 1964
ジークフリート・ベーレント(1933-1990) ,CC BY 3.0
ベーレントと言うと,当方が学生時代とかはドイツを代表するギタリストとは思っていましたが,その後パタリと名前を聞かなくなりました。それもそのはず,1990年に56歳の若さで亡くなっていたのでした。

番組の内容は以下のとおりでした。
「ロンド 作品71第1」
ジュリアーニ:作曲
ベーレント:編曲
(ギター)ジークフリート・ベーレント
(2分25秒)
<ユニバーサル ミュージック PROC-1634/5>

「ギター協奏曲 第1番 ニ長調 作品99」
カステルヌオーヴォ・テデスコ:作曲
(ギター)ジークフリート・ベーレント、(管弦楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)ラインハルト・ペータース
(19分01秒)
<ユニバーサル ミュージック PROC-1634/5>

「アランフェス協奏曲」
ロドリーゴ:作曲
(ギター)ジークフリート・ベーレント、(管弦楽)ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団、(指揮)ラインハルト・ペータース
(20分01秒)
<ユニバーサル ミュージック PROC-1634/5>

「組曲 ニ短調」
ロベール・ド・ヴィゼー:作曲
ベーレント:編曲
(ギター)ジークフリート・ベーレント
(9分21秒)
<ユニバーサル ミュージック PROC-1634/5>

「スペイン古謡「イサベルや、帯をなくしたね」」
アロンソ・デ・ムダラ:作曲
ベーレント:編曲
(ソプラノ)ピラール・ローレンガー、(ギター)ジークフリート・ベーレント
(1分09秒)
<ポリドール POCG-2633>

「スペイン古謡「何を使って洗いましょう」」
ルイス・デ・ナルバエス:作曲
ベーレント:編曲
(ソプラノ)ピラール・ローレンガー、(ギター)ジークフリート・ベーレント
(3分23秒)
<ポリドール POCG-2633>

「「9つのスペイン民謡」から 「ソロンゴ」「3枚の葉」「トランプの王様」」
ガルシーア・ロルカ編纂:作曲
ベーレント:編曲
(ソプラノ)ピラール・ローレンガー、(ギター)ジークフリート・ベーレント
(5分41秒)
<ポリドール POCG-2633>

「リュート組曲 第1番 ホ短調 BWV996」
バッハ:作曲
ベーレント:編曲
(ギター)ジークフリート・ベーレント
(13分26秒)
<ユニバーサル ミュージック PROC-1634/5>

「ギター協奏曲 第1番 イ長調 作品30から 第1楽章」
ジュリアーニ:作曲
(ギター)ジークフリート・ベーレント、(演奏)イ・ムジチ合奏団
(13分03秒)
<Polydor International 439 984-2>

「ギター協奏曲 ニ長調」
ビバルディ:作曲
ベーレント:編曲
(ギター)ジークフリート・ベーレント、(演奏)イ・ムジチ合奏団
(8分38秒)
<Polydor International 439 984-2>


まともに聴くのは初めてかも知れません。
明快でてらいのない演奏です。極端にメタリックな音色を使うなど,少々時代を感じさせますが,それを差し引いても,楷書的な背筋の伸びた演奏です。圧巻はベルリンフィルとの共演による,カステルヌオーヴォ=テデスコのギター協奏曲第一番と,アランフェス協奏曲でしょうか。イ・ムジチとの共演もありました。名門オケや合奏団とぴたりとハマっているのは流石です。ベルリンフィルのアランフェスはジョンとバレンボイムとのものを聴いたのが初耳でしたが,その前にこれがあったのでした。

こちらで30日10:55まで聴けます

ベーレント編曲の曲をいくつか取り組んだ事があります。いずれも少々安直な編曲なので,私の中では,あまり評価は高くなかったのですが,これを聴いて少し分かった気がします。細かな演奏効果よりも,大掴みな音楽構成を考えたのかも知れません。
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浜っ子カルメン

ジークフリート・ベーレントは約50数年前ですが東京でコンサートを聴きに行きました。
歌手:ベリーナとの共演でした。
懐かしいギタリストですね。
私もベーレントとイ・ムジチのギター協奏曲のLPレコードを持っています。
早速,NHK-FMらじる(聴き逃し)を聴き乍コメントを入れています。
NHK-FM情報頂き有難うございます。
by 浜っ子カルメン (2022-10-27 10:03) 

U3

お久しぶりです。
最近パコ・デ・ルシアのギターに凝っています。
by U3 (2022-10-27 14:54) 

Enrique

浜っ子カルメンさん,
ベーレントは30歳過ぎに精力的に活動をしていました。おそらくものすごいスピードで仕事をこなしていたものと思われます。彼の編曲は安直ですが,大量の仕事をこなすそのスピード感のなせる技と思われます。
コンチェルトや歌の伴奏など室内楽も得意だったようです。
番組の解説にある通り,ギターはあらかた独学らしいですが,最初ピアノを学んで音楽の基礎が出来ていたのでしょう。
by Enrique (2022-10-27 15:49) 

Enrique

U3さん,そうですか。
パコ・デ・ルシアを聴くと元気が出そうです。
ジャンルが違いますが,まあエレキギターとほどの違いは無いでしょう。楽器そのものはクラシックギターを使っていたようです(一般の方が見ても,フラメンコギターとの区別はなかなか付きませんが)。天才フラメンコギタリストでしたがこちらも惜しくも早世してしまいました。
by Enrique (2022-10-27 15:59) 

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