iPhoneの画像の問題 [雑感]
現在デジカメを使うことは殆どありません。
幾つかあるにはあるのですが，ほぼ使いません。
理由は，iPhoneのカメラで十分だからです。むろんiPhoneの方がデータのハンドリングが便利な上に，画質も悪くありません。ひと昔前のデジカメより良いかもしれません。
通常の使用には殆ど支障ありません。
ただ難点もあります。望遠画像がほぼ撮れず前後のボケが出にくい事などでしょうか。
私が一番気になるのは，遠近感の誇張です。例えば，筒状のものを撮ってもラッパ状に写ってしまい，元のイメージとかなり異なってしまいます。
iPhoneのレンズは広角が基本です。
昔の〇〇✕×✕カメラでも40mm前後の広角寄りのレンズが付いていました。おそらく理由としては，初心者が撮ってもピントがずれにくいこと，フレーミングがテキトウでも被写体がうまく収まるなどの効用があったからでしょう。レフタイプでは無い覗き窓タイプのファインダー式カメラでは，ファインダー自体が大雑把でした。
ファインダーが精密な一眼レフカメラでは，35mmフィルム用で50mmから55mmが標準レンズでしたから，大体そのくらいの感覚で行くと，iPhoneXSの1×（35mm換算26mm）はかなり広角に感じます。撮影画像がモニター画面に正確に映り込むiPhoneのカメラは，昔の中型のレフカメラのファインダーの様に精密ですので，それに視野広く写り込むのは全く広角レンズのそれです。iPhoneのカメラではいつも広角レンズをつけている感覚です。望遠カメラの2×（同換算52mm）でようやく標準レンズ感覚です。もう少し自然な遠近感にするには更にデジタルズーム5×（同換算130mm）する必要があります。
当方が現在使っているのはもう旧いXSですが，7から買い換えるにあたって考慮したのは，カメラに望遠タイプ（当方にとっては標準）があるかどうかでした。最新鋭のiPhone13 Proでも光学3×（同換算77mm）ですから，自然な遠近感を得るにはもう少しデジタルズームが必要です。ProでないiPhone13のカメラに至っては広角（同換算30mm）と超広角（同換算14mm）だそうですから当方には使えません。
望遠レンズは当然レンズが長くなる上に，高画質化の流れでイメージセンサーのサイズが大型化していますから望遠撮影機能の実現にはニ重苦です。望遠カメラのセンサーサイズを小さいものにするのでは，デジタルズームと同じことですし，プリズムなどで光学系を折り畳んで確保する手もあるでしょうが，小型化の為に本来無用な光学系を導入するのも光学系技術者はどう考えるでしょう。「望遠撮影はデジカメ」と割り切るのが良さそうです。
当方がiPhoneで気になる遠近感誇張は，平面の撮影には問題はないはずですが，今度は画像湾曲という収差の発生があります。×1でたる型湾曲，×2で糸巻型湾曲が出ています。これを無くすには画質の落ちるデジタルズームをする必要があります。この辺はカメラの大型化で改善されて行くのでしょう。
幾つかあるにはあるのですが，ほぼ使いません。
理由は，iPhoneのカメラで十分だからです。むろんiPhoneの方がデータのハンドリングが便利な上に，画質も悪くありません。ひと昔前のデジカメより良いかもしれません。
通常の使用には殆ど支障ありません。
ただ難点もあります。望遠画像がほぼ撮れず前後のボケが出にくい事などでしょうか。
私が一番気になるのは，遠近感の誇張です。例えば，筒状のものを撮ってもラッパ状に写ってしまい，元のイメージとかなり異なってしまいます。
円筒形状のものの写り具合。
iPhoneXSの×1（左)，同望遠×2（中)，同ズーム×5（右)
iPhoneXSの×1（左)，同望遠×2（中)，同ズーム×5（右)
昔の〇〇✕×✕カメラでも40mm前後の広角寄りのレンズが付いていました。おそらく理由としては，初心者が撮ってもピントがずれにくいこと，フレーミングがテキトウでも被写体がうまく収まるなどの効用があったからでしょう。レフタイプでは無い覗き窓タイプのファインダー式カメラでは，ファインダー自体が大雑把でした。
ファインダーが精密な一眼レフカメラでは，35mmフィルム用で50mmから55mmが標準レンズでしたから，大体そのくらいの感覚で行くと，iPhoneXSの1×（35mm換算26mm）はかなり広角に感じます。撮影画像がモニター画面に正確に映り込むiPhoneのカメラは，昔の中型のレフカメラのファインダーの様に精密ですので，それに視野広く写り込むのは全く広角レンズのそれです。iPhoneのカメラではいつも広角レンズをつけている感覚です。望遠カメラの2×（同換算52mm）でようやく標準レンズ感覚です。もう少し自然な遠近感にするには更にデジタルズーム5×（同換算130mm）する必要があります。
当方が現在使っているのはもう旧いXSですが，7から買い換えるにあたって考慮したのは，カメラに望遠タイプ（当方にとっては標準）があるかどうかでした。最新鋭のiPhone13 Proでも光学3×（同換算77mm）ですから，自然な遠近感を得るにはもう少しデジタルズームが必要です。ProでないiPhone13のカメラに至っては広角（同換算30mm）と超広角（同換算14mm）だそうですから当方には使えません。
望遠レンズは当然レンズが長くなる上に，高画質化の流れでイメージセンサーのサイズが大型化していますから望遠撮影機能の実現にはニ重苦です。望遠カメラのセンサーサイズを小さいものにするのでは，デジタルズームと同じことですし，プリズムなどで光学系を折り畳んで確保する手もあるでしょうが，小型化の為に本来無用な光学系を導入するのも光学系技術者はどう考えるでしょう。「望遠撮影はデジカメ」と割り切るのが良さそうです。
当方がiPhoneで気になる遠近感誇張は，平面の撮影には問題はないはずですが，今度は画像湾曲という収差の発生があります。×1でたる型湾曲，×2で糸巻型湾曲が出ています。これを無くすには画質の落ちるデジタルズームをする必要があります。この辺はカメラの大型化で改善されて行くのでしょう。
平面の写り具合。
iPhoneXSの×1（左)，同望遠×2（中)，同ズーム×5（右)
iPhoneXSの×1（左)，同望遠×2（中)，同ズーム×5（右)
今晩は！
以前、Enriqueさんの友人でスマホを持っていない方のお話がありましたが、実は私はその方と同じく一度もスマホを待ったことがありません。
緊急連絡用の４GガラケーとノートPC、接写が得意な中古デジカメが私の3種の神器です。
スマホの写真の美しさには嫉妬を覚えますが、それ以外の不満はなく、多分このスタイルで一生を終えることになりそうです^^
by ロートレー (2022-04-22 22:57)
書かれているように、スマホはデジタルズームですから
パソコンとかで大きくして見ると、極端に画質が荒くて
見にくくなりますね。ＴＰＯなんでしょうね。
by gonntan (2022-04-23 09:25)
ロートレーさん，
ガラケー，ノートPC，デジカメがあればスマホの機能は大体できますので，敢えて持つ必要もないとは思います。
記事に書いた様に，スマホのカメラに不足なのは望遠機能ですね。接写に関しては現在のスマホは顕微鏡の様な画像が撮れます。
あと不満なのはバッテリーの持ちの悪さです。
一方，通信機能が一体化しているところに便利さを感じます。決済機能や認証機能は便利だと思います。ポイント，フリマ，金融関係で当方は実益は出ていると思います。
by Enrique (2022-04-23 21:09)
gonntanさん，
現在では専用のカメラが3個とか4個とか埋め込まれていますので，2×とか3×のキリの良いところは光学ズームで，間をデジタルズームで埋めています。光学間途中の劣化はあまりないですが，望遠端ズームではどんどん画質劣化します。webに上げるとかならそれでも十分なんでしょうけれども。
by Enrique (2022-04-23 21:19)