シンプル・ライフへの取り組み～その３～ [雑感]
物置に溜まった不要物の処理にもってこいなのが，メルカリです。株式上場も果たし，急成長しているようです。先発したのがフリルでしたが，こちらは現在楽天が運営するラクマに統合しています。
Garage Sale In Monroe
by
John Beagle
with CC-License Attribution
アメリカの田舎に滞在した時，よく遭遇したのがガレージセール*でした。
自宅のガレージや庭に不要物を並べて売っていました。商売というより，見知らぬ人とのコミュニケーションを楽しんでいる感じでした。日本の田舎だと世間体もありますし，大体ガレージセールの看板なんか上げたらお巡りさんに怒られそうです。バブル時代の日本では中古の品物を使おうなどと言う発想は無かったのではないでしょうか。むしろバカスカ消費するイメージのアメリカ人ですが，消費も多い分，使い回しも多いのでしょう。一方，新品好きの日本人。かつては使えるものでもバンバン捨てていましたが，経済が沈静化して来たせいでしょうか。一時期はリサイクルショップが繁盛，現在はネットオークションやネットフリマが盛んです。
かつて当方も結構リサイクルショップには持ち込みましたが．．．
イヤになるほどの安さでした。捨てるよりはマシか？という感じで，タダでも誰かが使ってくれれば良いか？と言った精神安定的な行為でした。それに比べ，メルカリではマトモな値段で売れます。昨年公園でのフリマの記事を上げました。その時の売れ残り（というか売れた方がはるかに少ないのですが）で，とあるリサイクルショップでは引き取りを拒否され，別の大手リサイクルショップで2千円の査定のデジタルビデオデッキを出してみましたら，直ぐに約2万円で売れました。これには驚きました。もっと高くても良かったのかな？と思いましたが，けっこう高額商品でも面白い様に売れます。
すごいものです。
シーズ環境はネットの普及とスマホの性能向上が挙げられます。デジカメ初期の数十万画素のカメラの画像では，とても購買意欲は湧かなかったでしょう。実に見事に多くの人たちのニーズにハマったものです。古いものの愛好家もいるようです。廃番商品では定価以上で売れるものや，廃番の釣りリールの空箱のみでも安いリールが買える位のお値段で売れたりしました。ヤフオク，フリル，Amazonのセラー，eBayなども使っていますが，月々の手数料が掛かったり，返品がひどかったり**，一長一短です。メルカリと同じ純粋なフリマサイトはフリルで，手数料が最近まで無料だった（現在3.5%）のが魅力でしたが，売却金の振り込み手数料がかかります（楽天銀行なら掛からないようです）ので，沢山売らないと有利になりません。
従来型のリサイクルショップも，
値段に比べすごく送料がかさむとかの品物なら意味を持つかもしれません。しかし，小さな品物ならば，コメントのやりとりと梱包にさえ慣れれば，結構趣味と実益が兼ねられるのではないでしょうか。手数料が10%掛かりますが，これが高いか安いか？従来のリサイクルショップに売る感覚なら手数料が90%と言うイメージですから，場の使用料とトラブルなどに対する保険と見れば，むしろ破格に低いと言えるでしょう。同社は中々黒字化しなかった様ですが，ここまで大きくなるとスケールメリットは豊富に得ている事でしょう。
メルカリにそぐわないもの，庭石とか立木とかには，
使った事はありませんが，ジモティがあります。今後庭木の処理などに使ってみようと思っています。クルマの個人売買なども広がって来ている様です。メルカリでもクルマやバイクの売買もありますが，ガリバーなどの中古車専門業者も個人売買***に参入しているようですし，そのうち家や土地などの不動産にも個人売買が広がって来そうです。
身辺整理が出来るサービス・環境が揃ってくるのは有難いことです。
Notes:
*本ブログの初期に記事にしています。
**Amazonの返品ポリシーは，アメリカ式の消費者絶対保護の発想ですから，さんざん使い倒してから壊れていたという返品も認められています。日本人の倫理観がおかしくなります。
***アメリカでは昔から，Kelley Blue Bookなる本が出ていて，新車から中古車の様々なレベルの標準価格が全て分かるようになっていますので個人売買もやりやすい環境です。プレート無しの車に乗って行って数十ドル払ってプレートをもらうだけという車の登録の容易さにもよるのでしょう。
アメリカの田舎に滞在した時，よく遭遇したのがガレージセール*でした。
自宅のガレージや庭に不要物を並べて売っていました。商売というより，見知らぬ人とのコミュニケーションを楽しんでいる感じでした。日本の田舎だと世間体もありますし，大体ガレージセールの看板なんか上げたらお巡りさんに怒られそうです。バブル時代の日本では中古の品物を使おうなどと言う発想は無かったのではないでしょうか。むしろバカスカ消費するイメージのアメリカ人ですが，消費も多い分，使い回しも多いのでしょう。一方，新品好きの日本人。かつては使えるものでもバンバン捨てていましたが，経済が沈静化して来たせいでしょうか。一時期はリサイクルショップが繁盛，現在はネットオークションやネットフリマが盛んです。
かつて当方も結構リサイクルショップには持ち込みましたが．．．
イヤになるほどの安さでした。捨てるよりはマシか？という感じで，タダでも誰かが使ってくれれば良いか？と言った精神安定的な行為でした。それに比べ，メルカリではマトモな値段で売れます。昨年公園でのフリマの記事を上げました。その時の売れ残り（というか売れた方がはるかに少ないのですが）で，とあるリサイクルショップでは引き取りを拒否され，別の大手リサイクルショップで2千円の査定のデジタルビデオデッキを出してみましたら，直ぐに約2万円で売れました。これには驚きました。もっと高くても良かったのかな？と思いましたが，けっこう高額商品でも面白い様に売れます。
すごいものです。
シーズ環境はネットの普及とスマホの性能向上が挙げられます。デジカメ初期の数十万画素のカメラの画像では，とても購買意欲は湧かなかったでしょう。実に見事に多くの人たちのニーズにハマったものです。古いものの愛好家もいるようです。廃番商品では定価以上で売れるものや，廃番の釣りリールの空箱のみでも安いリールが買える位のお値段で売れたりしました。ヤフオク，フリル，Amazonのセラー，eBayなども使っていますが，月々の手数料が掛かったり，返品がひどかったり**，一長一短です。メルカリと同じ純粋なフリマサイトはフリルで，手数料が最近まで無料だった（現在3.5%）のが魅力でしたが，売却金の振り込み手数料がかかります（楽天銀行なら掛からないようです）ので，沢山売らないと有利になりません。
従来型のリサイクルショップも，
値段に比べすごく送料がかさむとかの品物なら意味を持つかもしれません。しかし，小さな品物ならば，コメントのやりとりと梱包にさえ慣れれば，結構趣味と実益が兼ねられるのではないでしょうか。手数料が10%掛かりますが，これが高いか安いか？従来のリサイクルショップに売る感覚なら手数料が90%と言うイメージですから，場の使用料とトラブルなどに対する保険と見れば，むしろ破格に低いと言えるでしょう。同社は中々黒字化しなかった様ですが，ここまで大きくなるとスケールメリットは豊富に得ている事でしょう。
メルカリにそぐわないもの，庭石とか立木とかには，
使った事はありませんが，ジモティがあります。今後庭木の処理などに使ってみようと思っています。クルマの個人売買なども広がって来ている様です。メルカリでもクルマやバイクの売買もありますが，ガリバーなどの中古車専門業者も個人売買***に参入しているようですし，そのうち家や土地などの不動産にも個人売買が広がって来そうです。
身辺整理が出来るサービス・環境が揃ってくるのは有難いことです。
Notes:
*本ブログの初期に記事にしています。
**Amazonの返品ポリシーは，アメリカ式の消費者絶対保護の発想ですから，さんざん使い倒してから壊れていたという返品も認められています。日本人の倫理観がおかしくなります。
***アメリカでは昔から，Kelley Blue Bookなる本が出ていて，新車から中古車の様々なレベルの標準価格が全て分かるようになっていますので個人売買もやりやすい環境です。プレート無しの車に乗って行って数十ドル払ってプレートをもらうだけという車の登録の容易さにもよるのでしょう。
リサイクルというのは、限られた資源を最大限有効に活用するという発想で、非常に大切だと思います。個人単位ではなく、地域あるいは国家単位で制度を確立するなどする必要があるように思います。
by アヨアン・イゴカー (2018-07-08 11:00)
アヨアン・イゴカーさん，そうですね。個人間の取引でもこれだけの産業となるのですから，地域や国家単位での取引となれば膨大なものが有りそうです。
かりに無駄な消費で経済成長しても，環境に悪く人の幸せには繋がらないですから。
by Enrique (2018-07-08 13:24)