角圭司さんのレッスンを受ける [演奏技術]
「魔笛」の記事を書いていたのは,レッスンを受けるためでした。
実は公開レッスンを受けるのは,生まれて初めてでした。午前の会場:津幡町井上公民館 | |
午後:ガーデンカフェ・シンフォニー |
実に緊張します。私以外は,レッスン慣れした人とかコンクールに複数回出ている人たちのようでした。
人のレッスンを見るのも,2回目,15年ぶりです。初回は米国のアラバマ大学のホールでW.カネンガイザーのレッスンを見たのみです。
その後受講・聴講の機会があった時は,ちょうど町内の廃品回収の古新聞・古雑誌の荷運びを手伝わなければならず,うらめしい思いをしたものでした。
公開レッスンを聞いているだけでも疲れますが,長丁場のレッスンをされた後にミニコンサートもやって頂けました。角先生自身も緊張するとおっしゃっていたのが印象的でした。ぶっ続けのレッスン後,プロの演奏を聴かせてもらいました。
他の方のレッスン中楽譜を見,熱心にメモする方々がいました。
角先生のレッスンを敢えて言えば,演奏を聴いた後の第一声の内容が大きいように思いました。
一回のレッスンですから,多岐に亘り細かな技術面よりも,音楽的内容になると思われます。
拍節の重要さ,しっかりとした休符の認識,拍の重みの感じ方等を指摘されました。
技術面では旋律はなるべく弦を変えないようにしたいとの事で,何箇所か運指を直されました。3声をしっかり出すところも指摘されました。
運指に関しては弾き易さと音楽的要求のせめぎ合いだと思いますが,無理のない技術で音楽をやることの重要性を感じました。具体的方法論は色々あると思います。
バッハで受講された方々もいました。
声部を浮き出させるのは困難を極めるわけですが,フーガのテーマの入りをやや強調して入るとか様々な指摘がありました。レッスン生の様々な相談にも多様に回答されていました。氏の引出しの広さだろうと思います。
受講生は6人8曲。まともにレビューすると大変な量になるのでしょうが,私はメモも取っておらず,それは出来ません。それから,なかなか具体的に書き出すことは難しいですが,控えめな氏の言葉の端々にも参考になるところが多々ありました。レッスンを通して個別に教わるところはある訳ですが,演奏表現をするのは個人です。音楽的リテラシーを踏まえた上で,自己主張するところも多々ある訳です。氏の演奏はバルエコの影響を受けていることはあるでしょうが,当のバルエコの演奏も若い時とは変わっていると言います。
ミニコンサートでは,氏の現在の魔笛を聞くことができました。
今回はお忙しい中をレッスン会に参加して頂きありがとうございました。
角先生もブログの内容に感心しておられましたよ。次の機会もご案内いたしますのでご都合が合いましたら是非ご参加くださいね。
by 石川門 (2017-03-16 08:29)
石川門さん、
今回はいつもの週末よりは良いかなと思い、参加させてもらいました。
曲は15年ぶりに引っ張りだしたもので、ボロボロでした。かなり地道な改善が必要そうです。
今後予定が合いましたら又お願いします。
by Enrique (2017-03-16 12:46)
ご返事いただきありがとうございます。
次の機会を楽しみにお待ちしておりますね♪
by 石川門 (2017-03-16 17:27)
石川門さん,いつもお疲れ様です。
by Enrique (2017-03-18 07:17)
>旋律はなるべく弦を変えないようにしたい
旋律は、できるだけ同一の弦で、と言うのは
バイオリン練習する時に常に意識しています。
楽譜には同じ弦を使うための合理的な運指方法が記載されているものもあるので、いつもなるほどと納得しています。どの部分をなめらかに演奏し、
どの音をよく響かせるのか、等等。
by アヨアン・イゴカー (2017-03-18 14:25)
アヨアン・イゴカーさん,ギターでは同一弦を使うと移動が大きくなることがありますので,運指は弾きやすさと旋律のつながりとのせめぎ合いだったりします。オリジナル曲では最善の運指も決めやすいですが,バッハなどアレンジものの多声曲では現実的な解が必要です。
信頼できる人の書いた運指は大概合理的ですが,大幅に変えることもあります。
by Enrique (2017-03-18 17:44)