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姉は山田流で弟は生田流? [演奏家]

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お琴で使われる,付けツメ(擬甲)の形をネタにして,自ツメに関して議論しています。

先日の「題名のない音楽会」に,久々に村治姉弟が出演されていました。
一般向けの音楽番組では,ギタリストの右手のツメが話題になる事が多いですが,お二人のツメを見せてもらいました。お姉さんのは長めの尖りツメで,弟さんの方は,短めの角爪でした。

お琴の流派に生田流と山田流とがあります。その奏法も若干異なるのかも知れませんが,見た目一番分かりやすいのが,擬甲の形です(以前の記事でも紹介しました)。

いわば佳織さんのツメが山田流で,奏一さんのが生田流です。お二人で爪の形が全く異なり,音色も変わるものです(楽器も違いますが)。個々で最適な爪の形がものすごく異なる事が良く分かります。いかに個々人でのツメ調整が大事かを物語っていました。

一年前の当方の自爪
現在の当方の自爪
当方はどうかというと,pは殆ど変わらず山田流的,他指は全体に短めになり生田流的です。特にa指の変化が著しく,従来m指側を削り気味だったのをch(小指)側を削り取っています。写真の角度では変化は分かりにくいと思いますが,a指のツメに関してはコペルニクス的変換です。長年の習慣は変えにくく,問題点を自分では見つけにくいものです。やはり信頼できるプロの方のアドバイスが必要と思います。それと共に,先日紹介した福田進一さんのツイートによるレッスンが,これに関してに限らず大きく参考になっています。

当然奏法とのからみもあります。昔のアポヤンド主体の奏法と現代の奏法とでは最適なツメ形状も異なります。同時に,各人で全く異なる手指とツメの形状に即した最適形状を見つける事は左手の発音に関して極めて重要である事を痛感しています。
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コメント 6

cheese999

介護の現場ではアウトですね(^_0)ノ
by cheese999 (2016-03-15 06:20) 

Enrique

cheese999さん,コメントありがとうございます。
確かに介護などの仕事はムリ。日常でもなるべく左手を使います。
by Enrique (2016-03-15 06:43) 

黒板六郎

今の私もEnriqueさんに近い感じですね。pが完全に超山田流になっています。
by 黒板六郎 (2016-03-17 18:43) 

Enrique

黒板六郎さん,ありがとうございます。
pが長めになるのですね。imaはどんどん短くなるのですが。
by Enrique (2016-03-17 18:56) 

sizu/tie

ギターも爪が命ですね。
私は生田流でした。
やはり琴爪も自分好みのもの(厚み、角度、大きさ)があります。
地歌三味線もしてました。私は爪が薄く柔らかく削れやすい。
絃を爪で押さえるのですが、次第に削れ食い込みます。夢中になって練習してると血がにじむほどで悩みました。本番になると爪がない。。。
友人はつけ爪をなんとアロンアルファで爪に重ね張りしてました。

最近は独学ピアノに移行。たまにはお琴も弾かねばとおもうのですが。。。 弦楽器はなかなか手ごわい楽器ですね。

福田さんのコンサートは昨年行きました。
ブラームス118-2の編曲独奏が心に残っています。
やはり生の音はいいですね。

sizu




by sizu/tie (2021-08-20 09:08) 

Enrique

sizu/tieさん,
ギターでも爪を痛めた時アロンアルファ(特に「釣り名人」)は必需品です。付け爪もありますが,当方は余り得意ではなく自爪の補修に使います。そのため補強の絹テープが必需品です。

by Enrique (2021-08-23 06:46) 

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