フレージングについて [音楽理論]
やーさんが,ギター曲のフレージングと呼吸の関係について述べておられた。
ここでは,ピアノ曲の例を示したい。
ピアノ曲の場合,明確にフレージングが書き込んであることが多い。
下の楽譜はソナチネアルバムにも入っている,有名なモーツァルトのハ長調ソナタの冒頭。
最初は2小節づつの区切りで,かりに別に書いてなくても分ると思う。
次の音階的な動きの部分は書いてないが,小節線どおりでよいのだろう。なお左手は,弦楽のデタッシュのイメージで小節線に引っかけて,ザッ・ザッ,,,ザッ・ザッとやるのだろう。
問題は,9小節目からの,ふたたびフレージングが書き込まれている部分。10,11小節目でフレージングが上と下で少しずれている。鍵盤は多声楽器なので,左右もしくは片手の中でも必ずしも一致しないケースも出てくる。しかし弾いているのは一人なので,そこで実際に息をするということが出来ない。だから,どちらか重要なほうで息をするか,あるいは,左右そのようなつながりと切れ方となるよう注意して弾くということだろう。
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一般的ではないですが、ギター譜でも二段譜を使う場合がありますね。
やはり内声の動きを見るには、一段のギター譜では苦しいときがあります。Bachの曲などは特にそうですね。
リュートのタブ譜はさらに見難くて、ポリフォニーで書かれた曲は本当に苦労します。五線譜に書き直して考えることも。(^_^;)
by nyankome (2010-05-16 00:57)
nyankomeさん,nice!&コメントありがとうございます。
二段譜の方がよいと思います。そんな記事を書いたことがあります。フレージングなども余裕を持って書くことが出来ます。
リュート,特にバロックリュートだとニ段譜のほうが把握できます。というか私はタブ読めません。リュート弾けないと無理ですね。
by Enrique (2010-05-16 01:19)
ピアノのスラーの演奏法は素人の私にはいまだなぞです。とりあえず主旋律優先でDTMをするのですが、正しいのか悩みですね。
by yablinsky (2010-05-16 20:19)
yablinskyさん,nice!&コメントありがとうございます。
奏法のスラー(2~3音に掛かっているもの)は,「タン・タン」でなく「ターラン」と弾きます。頭にアクセント付けレガートにつないで終わりの音符はスタカートです。ヴァイオリンでは弓を返さず一つながり,ギターでは後の音は右手使わず左手で出します。管楽器だと吹いたまま指だけで音を変えるわけですが,鍵盤はこれら他楽器の奏法を模倣しているのだと思います。
フレージング(メロディーのひとつながり)の頭は強めに入って終わりはデクレッシェンドで丸めます。次のフレーズとの間にブレスが入ると音が一時途切れるかもしれません。
by Enrique (2010-05-16 22:33)
子供の時のレッスンでスラーは音と音をつなげて滑らかに演奏するように教わりました。
学校でもそのように習いました。
”レガート”と区別できていなかったということですね。
フレージングについての指導はありませんでしたし、大人になるまでよくわかっていませんでしたね~。
by Cecilia (2010-05-16 23:26)
Ceciliaさん,nice!&コメントありがとうございます。
スラーとレガート,フレージングは私も整理しないとちょっとアヤシイですね。
奏法のスラーに関しては楽器毎に弾き方が決まっていますが,鍵盤の場合はむしろ曖昧でレガート奏法と区別が難しいですね。
フレーズの中はレガートに演奏することが多く,さらに奏法のスラーが掛かっている場合もありますね。ノンレガートでもフレージングは存在するでしょうし。
フレージングや息は歌の方は基本課題と思いますが,鍵盤やギターなどではむしろ後回しにされる(かぜんぜん気にしない)ことが多いですね。
by Enrique (2010-05-17 07:42)