ヴァイスの曲集を購入 [曲目]
Sylvius Leopold Weissはバッハとほぼ同世代を生きたリュート奏者で,リュートの演奏や作品を通してバッハにも大きな影響を与えたらしい。
元々はバロックリュートの曲。セルシェルの11弦ギターはもちろんだが,通常の6弦ギターでも良く弾かれた。ただ一時期に比べ,オリジナルのリュートで弾かれることも多くなったせいか,6弦ギターでの演奏はそう多くない気がする。
移調やベースのオクターブ上げなどがあるものの,指板上で作曲された曲であり,鍵盤曲よりはやはりギターには合う。バッハのリュート曲よりも,ギターには向いているはずである。
ヴァイスの「ファンタジー」は,75年の渡辺範彦さんの時の「ギターをひこう」のテーマ曲だった。
最近,全音から佐々木忠さん編集のヴァイス名曲集が出ていたので,購入した。
色は違うが,昔の「演奏会用名曲選集」の風貌
内容の比率がすごい,全体の半分近くが,曲のリズムや速度,装飾符に関することなどの,注釈である。
冒頭のまえがき・注釈と共に,末尾には18頁にわたり各曲の装飾符の奏法が載る
注釈が多いだけでなく,バロック・リュートとギターの特性の差を熟知した上での,ギターに向いた新たなアレンジとなっているようだ。くだんのファンタジー(原調ハ短調)も,従来流布していたホ短調でなくニ短調でアレンジされている。
佐々木忠さん編のBachの曲集を持っています。
ヴァイスも出ていたのですね。
バロック・リュートにまで手が回らないので弾くことはないと思いますが、聴くのは大好きです。リュートという楽器が廃れる直前に大きく輝いた演奏家/作曲家ですね。
以前聴いたリンドベルイのオリジナル楽器によるアルバムが素敵でした。
http://pavane.blog.so-net.ne.jp/2006-12-08
by nyankome (2010-03-19 22:24)
nyankomeさん,nice!&コメントありがとうございます。
最近楽譜をあまり購入していません。余りギター楽譜を置いていない楽器屋さんにあったので,つい買いました。
ヴァイスの曲はかなり沢山あるようですが,ギターでひかれる曲は限られますね。オリジナル楽器で弾かれることが多くなったので,なおさらでしょう。LindbergはDowlandを聞いていました。バロックリュートとの持ち替えはチューニングが違うので大変でしょうね。
by Enrique (2010-03-20 11:11)