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新しいナントカ [雑感]

「新しい」というのはいつの時代も多くの人々に魅力的に映るようです。

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今週のNHK-FMの「古楽の楽しみ」では,テレマンの「新しい四重奏曲集」が取り上げられています。

G. P. テレマン(1681-1767)はバロック後期の有力作曲家。何分当時はヘンデルやバッハよりも売れっ子だったのでした。

「新しい」というネーミングも流石です。

「新しい四重奏曲集」からの曲を聴いていて,ふと思ったのが,いつの時代にも「新しいナントカ」があるものだという事です。

3世紀前の曲に現在新しさを感じる訳もありませんが,当時のスタイルからすれば新しかったのです。

当方子供時代の小中学校の教科書。軒並み,「新しい理科」に「新しい算数」,「あたらしい公民」とか,そんな感じで少々違和感を持った記憶があります。少し学年が上がれば,余り買った記憶は無いですが辞書や参考書には「新明解なんとか」とか,「新・・・」。

「1日で古くなるものなーんだ?」なんていうナゾナゾがありましたが,へそ曲がりな当方などは,「万物全て」と思いましたが,答えは「新聞」でした。

今の当家などは,妻が大体午前中で片付けてしまいますから,寿命は数時間です。

「新しい」ものは儚いです。どんどん古くなります。


ちなみに,今の新しいクルマ(EV)ではAMラジオが省略されているのだそうです。
ノイズのせいです。当然対策はしているでしょうが,クルマのインバータなどから原理的に高調波ノイズが発生します。ラジオ側はアナログ変調であってもFMは大丈夫ですが,AMはノイズに原理的に弱いのです。

AMラジオは古いものになりつつあるようです。
当方にとっては,新しい・古いというよりも原理的にどうこうという方が好きですが。
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コメント 2

八犬伝

確かに言えますね。
新〇〇
新しい××
そんなのばかりです。
どこが、新しい?
と思ったものでした。
by 八犬伝 (2024-07-17 09:40) 

Enrique

八犬伝さん,
常に「新しい」と(さえ)言っておけばOKみたいなところがありますね。進化しているならまだしも,新しい劣化版では困ります。
by Enrique (2024-07-18 10:10) 

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