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ストレッチとギター演奏の話 [演奏技術]

夕方ラジオを聴いていましたら,興味深い話がありました。
体のストレッチの話でした。ストレッチと筋トレは全く逆だということです。

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ストレッチは筋肉を伸ばすのに対して,筋トレは縮めるので,全くの逆の事をしているわけです。

ギターを弾くのに「手を鍛えるにはどうしたら良いか?」と聞かれることがありますが,ギターを弾くのに筋力は要りませんから,「そんな事をしたら逆効果」としか言いようがありません。


ストレッチは筋肉を伸ばす事ですが,筋肉自体は伸びないそうで,長くすることしかできないそうです。筋肉を構成する鎖の数を増やすことが肝要だと。鎖の数を増やして筋肉を長くするには,唯一ストレッチが有効だとのことです。

ストレッチは「いた気持ち良い位に伸ばす」のが良いとの事です。「いた気持ち良い位」にしょっちょうやっていると,生体は,「筋肉が短すぎるのではないか?」と筋肉を長くしようとしますが,痛いくらいに無闇にやると,生体は,「筋肉が切れるのでは無いか?」と警戒して却って長くしないのだそうです。何事もムリは良くありません。


ストレッチの具体的な話は色々されていましたが,ギター演奏に関係しそうなポイントがもう一つありました。ストレッチの重要性が分かったとして「ストレッチをしてください」というと,多くの人は,しやすいポーズばかりをやるのだそうです。

体全体が硬い,すなわち「すべての筋肉が短い」という人はいないのだそうで,部分的に長短があってバランスが崩れてそれが骨格の歪みなどを引き起こしてしまうのだそうです。だから,やり易いポーズのみをやっても全く効果がなく,やりにくいもののみ最小限に絞って的確にやることが肝要の様です。


多くの人がストレッチで嵌る陥穽「やり易いポーズのみをやる」という弊害は,演奏においても全くそのまま当てはまります。弾き易いところばかりやっても演奏は仕上がりませんし,手も育ちません。弾き難いところのみ最小限に絞ってやるというのが重要なことです。
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アヨアン・イゴカー

>やり易いポーズのみをやっても全く効果がなく,やりにくいもののみ最小限に絞って的確にやる

勉強でも何でも、何かを習得したい、向上させたいと考えた時に当てはまりますね。
by アヨアン・イゴカー (2023-05-13 09:23) 

Enrique

アヨアン・イゴカーさん,
沢山やれば良いと言うことで,通し演奏を何度も何度もやる人がいます。時間掛けて上手くならない練習をしているようなものです。
むろん的確な練習を沢山やれば効果的ですが,それはそう長時間はできないものです。
by Enrique (2023-05-13 13:30) 

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