ナットの作成 [楽器音響]
楽器のナットやブリッジ・サドルを自作しています。
弦高を気にする方は多いですが,殆どがブリッジ側の,12フレットにおける弦高ですが,ナット側もそれと同等以上に弾きやすさに効きます。ネックが逆反りして12フレットの弦高はやたら低く,ナット側を無闇に上げた楽器に当たった事がありますが,とても弾けたものではありませんでした。
極端な状況のものは論外ですが,標準的なものでも,1フレットで0.1mmの弦高の差でビリついたりしなかったり,弦の間隔も6弦分のトータルの弦幅で1mm違うと大きく弾き心地が変わります。
製作家でもプレイヤー・センスをお持ちの方もいますが,そうで無い方もいます。
信頼できるプロの方を見つけて頼むのが最も良いのですが,クラシックギターを扱う楽器店でも酷かったのは過去に書いた通り。繰り返したくありません。プロ?でもそんな状態。時間とお金を使ったって思った通りにならないのなら,自己責任でやるのみです。
この手の作業は,作業スペースが出来たから楽です。
素材からの切り出しは,手でやるなら精密のこ,切断量が多くなるならば回路基板の切断器が便利です。刃の厚みが薄くて細かいものが必要です。細かな調整にプロは台直しカンナを使うそうなので,今回これも試してみました。
当方にはやはりグラインダーの方がうまく行きます。カンナの切削感も良いのですが,何か治具でも用意しないと,これだけ小さなものを均等に削るのは難しいものです。最後のハマり具合など僅かな調整には良いと思います。
今まではディスクグラインダーを使っていましたが,今回は両頭グラインダーを使いました。これは昔買った安い物で出力が低く,ちょっとした負荷ですぐに回転数が落ちてしまいますので,能率は良くありませんが,ディスクグラインダーと違い固定して使いますので,精度は良さそうです。サンドペーパーで手仕上げする時間は少なくて済みます。
グラインダーを長時間使っていると,砥石が目詰まりして切削力が落ちてきますので,ドレッシングが必要です。手の砥石で言う名倉砥石のようなものです。それと砥石じたいも金属用なのかあまり切れは良くありません。時間が掛かりました。
ちなみに,多くの方はベルトサンダーを使う様です。平面を出すにはこれが一番楽そうです。
今回は妻が使うものを作成しました。楽器の弦長640mmなので,標準の42.0mmよりも狭めて41.0mmをねらいました。また①弦など高音側の弦高をギリギリまで下げました。
「おお,極上の弾き心地だ!」と当方。
「あまり変わんないみたい」と妻。
まあ「わかる人にはわかる。」という世界の様です。
弦高を気にする方は多いですが,殆どがブリッジ側の,12フレットにおける弦高ですが,ナット側もそれと同等以上に弾きやすさに効きます。ネックが逆反りして12フレットの弦高はやたら低く,ナット側を無闇に上げた楽器に当たった事がありますが,とても弾けたものではありませんでした。
極端な状況のものは論外ですが,標準的なものでも,1フレットで0.1mmの弦高の差でビリついたりしなかったり,弦の間隔も6弦分のトータルの弦幅で1mm違うと大きく弾き心地が変わります。
製作家でもプレイヤー・センスをお持ちの方もいますが,そうで無い方もいます。
信頼できるプロの方を見つけて頼むのが最も良いのですが,クラシックギターを扱う楽器店でも酷かったのは過去に書いた通り。繰り返したくありません。プロ?でもそんな状態。時間とお金を使ったって思った通りにならないのなら,自己責任でやるのみです。
この手の作業は,作業スペースが出来たから楽です。
素材からの切り出しは,手でやるなら精密のこ,切断量が多くなるならば回路基板の切断器が便利です。刃の厚みが薄くて細かいものが必要です。細かな調整にプロは台直しカンナを使うそうなので,今回これも試してみました。
当方にはやはりグラインダーの方がうまく行きます。カンナの切削感も良いのですが,何か治具でも用意しないと,これだけ小さなものを均等に削るのは難しいものです。最後のハマり具合など僅かな調整には良いと思います。
今まではディスクグラインダーを使っていましたが,今回は両頭グラインダーを使いました。これは昔買った安い物で出力が低く,ちょっとした負荷ですぐに回転数が落ちてしまいますので,能率は良くありませんが,ディスクグラインダーと違い固定して使いますので,精度は良さそうです。サンドペーパーで手仕上げする時間は少なくて済みます。
グラインダーを長時間使っていると,砥石が目詰まりして切削力が落ちてきますので,ドレッシングが必要です。手の砥石で言う名倉砥石のようなものです。それと砥石じたいも金属用なのかあまり切れは良くありません。時間が掛かりました。
ちなみに,多くの方はベルトサンダーを使う様です。平面を出すにはこれが一番楽そうです。
今回は妻が使うものを作成しました。楽器の弦長640mmなので,標準の42.0mmよりも狭めて41.0mmをねらいました。また①弦など高音側の弦高をギリギリまで下げました。
「おお,極上の弾き心地だ!」と当方。
「あまり変わんないみたい」と妻。
まあ「わかる人にはわかる。」という世界の様です。
あはは、細かい作業をして苦労した割には、奥様の反応がイマイチでやるせないですね^^;
製作者当人が、極上だと仰るんですから、自画自賛で良しとしましょう(^^)v
by 風神 (2022-06-16 17:23)
風神さん,
何時もやっている作業だからこれで良いのです。
その反応も,予定調和というか。脱力出来てない人には分かりにくいのです。
by Enrique (2022-06-16 17:55)
こういうものまで作ってしまわれるのですね。
ヴァイオリンの駒も作れそうです。
たくさんの工具をお持ちですごいです。
by Cecilia (2022-06-16 21:09)
Ceciliaさん,
ギターのナットや駒は,市販品は碌なものがないので一から作ります(当方製作家ではありませんが製作家は皆そうだと思います。)が,ヴァイオリンの駒は,作るよりも専業メーカーのものを買った方が良いと思います(ヴァイオリン製作家も駒は一からは作らないと思います)。むろん,削って楽器に合わせた調整はやります。
長年工作をしていますと工具は溜まってきます。台直し鉋の様に,滅多に使わないものもあります。普通の鉋も何丁もありますが,よく使うのは調子の良い1,2丁のみです。
by Enrique (2022-06-17 10:15)