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「視線」について [雑感]

人から注視されて視線を感じる事があります。
「誰かから見られたような気がする」とか,オカルト的な話になってしまいます。

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「『視線』なんてある訳が無い。」と言い切ってしまえばそれまででしょう。
むろん仮想的な光軸線としてはあり得ますが,目で見ているのは,入ってくる光を捉えているのであって,目から何かのビームを出している訳ではないからです。

いやどうかな?
出してはいなくても外光を反射すると言うことはある訳です。猫などは目が光ります。だから外光を視線の方向に少し反射すると言うことは起こりえる訳です。ただそれは真っ暗な中で真正面からの光を反射するのであって,人間の目の反射はごく小さいですし,それが明るい中で有効に作用するとは考えられません。

「視線」というと,当然目に注目してしまいます。誰かにじろっと見られるのを自分の目で確認すれば当然見られたと分かりますが,視野外の横や背後から見られた場合でも気配を感じるということで,これが一番ナゾです。

会社時代,後姿が(特に)魅力的な女性がいて,20mくらい離れた距離から同僚とその事を語らいながら2人で後姿を見ていたところ,こそばゆく感じたようで,彼女はお尻をさすっていました。相方は物理学専攻の人でしたが,エッチ光線を出しちゃったかなと冗談を言っていました。

渓流釣りをしていた頃,高巻きをしている最中,ふと横から視線を感じるので,見たところ,カモシカがこちらをじっと見ていました。

発信した例と受信した例??ですが,2例目など相手は人間ではありません。
乏しい例で語るのは大いに不謹慎ですが,何かあるようには思われます。目は前にしかついていない訳ですから,視野外から襲われたりしないためには,何か気配を感じないといけません。

距離があっても届くものは何でしょうか?
当方の仮説は赤外線です。背中から太陽光を浴びて気づかない人はいないでしょうし,暖房器具の輻射熱でもしかりです。

人間や動物の体からは体温に応じた周波数の赤外線が必ず放射されています。
放射強度は距離で減るはずですが,弱いと言え無かったものが近づけば気配は感じるでしょう。簡単なしかけの赤外線センサーで人や動物の動きを高感度に察知できます。

背中に文字を書かれても読み取れますので,人間の皮膚感覚として,背中にもぼやっとした視力は持っているはずです。そのような空間イメージもあるでしょうし,赤外線の時間変化として違和感を感じ取るのではないか?というのが当方の推測です。

人が近づくのはわかるとして,注視は何でしょうか?
雑音的な入射で揺らいでいるものの中に,注視によりふっと静止する赤外線放射はありそうです。人間(動物でも),注視すると動作が止まります。眼から何かを発射するわけではなくて,動作の静止により体から出ている赤外線のゆらぎが静止する。ゆらいでいるものの中では静止しているものが目立ちます。

眼から何かが出ているのだったら,ステージ上の出演者は無数の強力な視線で相当にダメージを受けるはずですが,そんな事はありません(ステージフライトは別な理由でしょう)。観客からの無数の赤外線放射は均されているだけでしょう。(温かい)拍手喝采で盛り上がっている中では,1人の白けてじっとしている人の方が目立ちます。
可視光(visible light)は,広大な電磁波帯域のごく狭い領域です。赤外線(infrared)は文字通り赤色光よりもすこし波長の長い電磁波で暖かく感じるなど,視覚以外に作用します。Circuit Basicsより借用。

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たこやきおやじ

Enriqueさん

武士が背後に「殺気」を感じるというのがあります。相手の体温や、呼気による微妙な温度変化を感じることが出来たのかも知れません。また、空気の流れの微妙な変化もあるかもしれません。人の体には微妙な温度変化を感じる赤外線センサーや、空気の流れの微妙な変化を感じる圧力センサーの様なものがあるのかもしれません。さらに、聴力が特別優れた人ならば、相手の呼吸の音や、衣擦れの微弱な音も聞こえるのかも知れません。いずれも私の想像ですが。(^^;

by たこやきおやじ (2021-07-04 11:46) 

アヨアン・イゴカー

以前、通勤途中、座れた時に向かい側の前の人を小さな手帳にスケッチしたことがあります。じっと見続けてはいないのですが、すぐに気づかれ、慌てて中止しましたが、やはり視線を感じるようです。ちなみに、若い女性をスケッチしたのではなく(これは誤解を生じる可能性がありますんので、絶対にやりません)、年配の男性が多かったのですが。

by アヨアン・イゴカー (2021-07-05 00:07) 

Enrique

たこやきおやじさん,
普段と違った感覚を感じとるというのはあると思います。
遠くまで届くものとして赤外線としましたが,おっしゃる様ないろいろ総合した気配を感じ取るということはあると思います。目の見えない人ならば視覚以外の感覚が鋭くなるようです。辻井伸行さんは共演者の呼吸音で完璧に合わせることができるそうですから。
視線がなくても,誰かに見られた様な感覚になることもあるようです。偶々「視線」と似た様な環境になるからでしょうか。
by Enrique (2021-07-05 07:45) 

Enrique

アヨアン・イゴカーさん,
最初は微妙な気配でも,一旦意識すると感度アップするのでしょうか。
後方からの視線でも,振り向いたらたまたま視線があったと言うことがあると,それが確実化されます。
めくばせという言葉もあるくらいですから,「目は口ほどにものを言い」でしょうか。
by Enrique (2021-07-05 08:13) 

Cecilia

興味深い内容でした。
人の体から赤外線が放出されているというのも驚きです。

by Cecilia (2021-07-08 08:28) 

Enrique

Ceciliaさん,
熱を発生するものからは必ず放射があります。
昨今よく使われる非接触の体温計は,皮膚から放射される赤外線の波長を温度換算しているものですね。
by Enrique (2021-07-08 11:40) 

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