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井戸ポンプを更新 [日常]

庭用のブロワ集じん機を購入」という記事を書きましたが,家電品?がらみの記事として,昨年井戸ポンプを更新しました。はや1年経ちますが,先代は最初に掘った時の2002年購入のものでしたから,18年間使用しての更新だった訳です。


実は本ブログは,クラシックギター関係の記事が8割で,残りが家電品や旅行について書くという当初の目標設定でした。何分当家は物持ちが良くて新規購入品の記事が書けませんので,久々の記事が「庭用の〜」あれだったわけです。

そして,そういえば。と思い立ったのがこの記事というわけです。

昨年購入したものはWT-P200Xという機種でした。

当方が2002年に購入した先代のものは,WT-P200Sでした。この機種の動作は,その前の機種のON-OFF制御からPAM方式のインバーター制御になりました。また,ポンプ部があらかた金属部品だったものがかなりの部分がプラスチックになりました。この機種は当時としてはかなり先進的な仕様だったと思います。発売直後に購入して長らく使っていましたが,ついに圧力が上がらなくなってしまいました。ポンプヘッド周りの考えられるところを大体あたってみましたが,圧力は復帰せず,更新を決断しました。シロウト判断としてはどうしても可動部やセンサー類などの問題を疑うのですが,この様な圧力を保つ装置の場合は,容器部分の腐食なども原因の一つなのかもしれません。

WT-P200SUnCover.jpeg WT-P200XUnCover.jpeg WT-P200X.jpeg
先代のWT-P200(左),交換したWT-X200(中),カバーをかけたWT-X200(右)。外見は殆ど変わっていません。
更新したポンプWT-P200Xは,さすがに18年の間にさまざまな改善が進んだようで,圧力の強さ,上がる速度,低騒音とも申し分ありません。むろん先代のものがヘタっていたと言うこともあるのですが,新品時の動作を思い出してみても,かなりの性能向上を感じます。前の機種P200Sでは,圧力が上がってくるとインバータ動作でモーター回転が緩くなって来るのですが,「キュッ・キュッ」とか異音を発しながら結構ねばって運転を続けていました。それでもその前の機種のON-OFF制御よりは効率は大幅に改善していたのでしょうが,現在使っているP200Xでは,圧力の上がりが素早い上に音も静かで,潔くパッと止まります。ポンプヘッドの効率が上昇している上にインバータの制御プログラムが改善されているのでしょう。ほとんどムダに動きませんから,節電や信頼性向上に寄与していると思います。

自動ポンプは井戸水が水道と同じ様に蛇口をひねるだけで使えるので便利です。ランニングコストは電気代のみですが,微々たるものでしょう。定格の揚水量は35L/minです。当家のものはこれよりずっと楽な負荷ですが,仮にこの数値で定格0.44kWで電気代22円/kWhとして揚水1kL当たりの電気代$P$を計算しますと,

  $P=\dfrac{0.44×22}{35×60}×1000 ≒ 4.6$円/kL

となります。水道代は基本料金や下水道代も含んで単価換算は面倒ですが,ざっと200円〜300円/kL程度でしょうから,ポンプの電気代はほぼ無視できる金額です。むしろ,ポンプ本体の減価償却費の方が大きそうです。前の機種は18年使いましたが,仮に10年で償却としますと,ポンプ代金72000円として,月当たり72000÷120=600円/月となりますので,井戸水を水道の代わりに月に2kL〜3kL使えば元がとれる計算です。当家の4月〜6月の水道使用量は52kLでしたから,月26kLです。水道使用料の10%程度を使えばポンプ代の元が取れる勘定です。
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kiyokiyo

Enriqueさん
お早うございます。
興味深い記事ありがとうございます。
実は、わが家も庭の水撒き様に井戸があります。
そろそろポンプの交換を考えていたところでした。
全くの素人なのですが、交換できそうでしょうか?
用意する物など注意点はありますか?
教えて頂けるとありがたいです^^
by kiyokiyo (2021-06-29 05:58) 

Enrique

kiyokiyoさん,コメントありがとうございます。
パイプレンチと合うスパナ類やドライバなどがあれば良いと思います。
少なくとも同メーカーであれば,殆どそのままです。プロを頼む必要は全くないと思います(当家のは自分で掘ってポンプも設置したという事もありますが)。
この写真の機種でいえば,前方の吸い上げ側のフランジのボルト2つと,左下の吐出側の同ボルト2つを外して本体を交換するだけで,ものの10分もかかりません。あと当家は吸い上げ3m以下なので,逆止弁を開けて付属のバネを入れました。注意事項としては外したボルト類を失くさないことと,パッキンをきちんと噛ます事くらいでしょうか。パッキンを噛むのでボルトの締めは緩く感じますが漏れない程度の締め付けで良いと思います。漏れたら増し締めすれば良いだけですが。
修理は大変ですが,交換は簡単だと思います。
by Enrique (2021-06-29 06:35) 

ぽちの輔

このポンプにも逆止弁が入ってるハズなので
弁の閉まりが悪くなって漏れてたかもしれないですね^^
by ぽちの輔 (2021-06-29 10:34) 

Enrique

ぽちの輔さん,
新旧のものは構造的にはほぼ同じです。逆止弁,圧力調整弁を含め古いものは考えられるところはすべて当たりました。ちょっとした調整で治る症状と,長年の劣化によるものがあるようです。まず考えられるのが,ポンプヘッドの羽根車とケーシングの磨耗です。羽根車,ケーシング・カバー,Oリング,メカニカルシールを交換してもダメでした。ケーシング本体は交換部品が無くあきらめました。
by Enrique (2021-06-29 12:47) 

Ujiki.oO --> 無停電電源装置が、あなたの命を救うのか?!

貼り付けておられるお写真をじーーーーーっと見ました。(微笑)
 取付ネジ無し。新品時の標準ゴムがクッションの役目?
1. プラスティックは腐る。
 新品で購入した高級スキー靴が、ある日、スキー滑走中に・・・靴の外装プラスティックが一気に破砕しました。大笑いです。プラスティックが腐って、機構部品に悪影響を与える。モーターへの高負荷は異常電流を発生し、電装部品や配線に悪影響を与え、機構部品の劣化と基板などの回路を含めて、総合的な故障を発生させる。最悪は出火。新品製品との交換はGood!
2. 少なくとも3か所の固定は必須
 昔、インバーターなんて無かった時代の国鉄電車のコンプレッサーは、停止時に大きな振動と騒音がありましたね。トイレを貯水せず直接線路に穴がぽっかり開いていた時代。今では考えられませんが、ある意味において良い時代でした。(笑) 昔の電車はクーラーは無くて、ふらふらと大型の扇風機が天井で回る。 夏場は全窓を全開していました。 電車のコンプレッサーの大音量も当時はごく当たりまえの常識に近くて、耳障りではなくて「そんなもの」でした。 昔のレシプロエンジン自動車もロータリーエンジン自動車も、アクセルをふかすと、エンジン全体が回転方向に動いたものです。 浅井戸自動ポンプも冷蔵庫も昔は停止時のそれなりの振動と音が家じゅうに伝わってきました。 始動時の振動と、停止時の振動がゼロである筈もなくて、足3か所の振動を吸収する為の施工は無視してはいけないのかも知れません。 板と板で厚手のゴムをサンドイッチにして、板と板とゴムはある程度強力に締め付けながら、浅井戸自動ポンプの足3か所のビスは軽く基礎に締め付ける。 振動を逃がす足3か所の固定が必要かも知れません。 例えば町工場のプレス機の足にはめ込むゴムシューであったり・・・・
by Ujiki.oO --> 無停電電源装置が、あなたの命を救うのか?! (2021-06-29 16:24) 

Enrique

Ujiki.oOさん,
当方設置のポンプは,ただ置いてあるだけです。完全手抜き工事ですね(笑)。地盤の土で結構振動吸収している?ようで,かなり静かです。以前は犬小屋のようなポンプ小屋なども作っていましたが,HITACHIロゴの丸いカバーが雨風を防いでいるもの信じ,軒下にそのまま設置(放置?)ですね。
このポンプ,ガタイは結構ありますが,ポンプヘッドの羽根車はかなり小さいものですので,さほど本格的工事もいらないかなと,こんなものです。装置寿命が伸びるのであれば,固定をもう少し真面目にやっても良いかもしれませんね。

18年前の先代の機械で既にインバーター制御+大幅なエンプラ化していました。昨今のクルマもなにやらガンダムのプラモデルのようになっていますね。インバータによるインダクションモーターのソフトスタートは非常に良いですね。インバータ無しでON-OFFやられたらかないません。




by Enrique (2021-06-29 16:53) 

Cecilia

実家に井戸はありましたが(もう何十年も使っていない)、それ以降井戸とは無縁の生活です。
このようなポンプがあることも知りませんでした。
母の実家(実家の近く)では今でも井戸水を使っているようですが、東日本大震災の時に役立ったようです。私の実家もそのおかげで助かったそうです。
by Cecilia (2021-07-02 08:10) 

Enrique

Ceciliaさん,
自動ポンプは便利ですが,停電になるとダメなので,非常用には手動のガチャポンにするか,バックアップ電源が必要です。
当家の自家掘り浅井戸は水質があまり良くなく外の水撒きなどに使うのみです。その代わり桶で組み上げるという手もあり,スイカやビールを冷やせるというメリットもあります。
by Enrique (2021-07-02 16:20) 

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