シルバーウィーク禍にコロナ禍

何時からか，５月の連休のゴールデンウィークに対して，９月の連休はシルバーウィークと言うのだそうです。理由は想像の通りでしょう。まあ，カレンダー上の休みばかり増えても，実際に休める人と，そうでない人もかなり多いのではないでしょうか。かくいう当方も今回真ん中に１日仕事です。

秋の祝日は秋分の日をはさんで，今年は敬老の日が月曜に入って19日の土曜も入れると４連休になります。

昨年は，この時期，敬老の集いなるものに町内会から参加しました。今年も予定通りならば参加しないといけない筈だったのですが，幸か不幸か（当然幸です！）コロナ禍で敬老の集いは中止です。

お世話をする方での参加でしたが，これが正直かなり苦痛でした。
例えば町内会対抗のカラオケ大会。当町内会はまだマシでしたが，ご老人たちの常として，伴奏から遅れ気味になります。「青い山脈」だったか，当方がマラカスで強制的にリズムを矯正して何とか無事終了しました。

頭を抱えたのが，他の町内会さんのハーモニカを吹くオジサン。たぶん一生懸命練習してきたのでしょう。歌に合わせて吹き出したのですが。。。たぶんハーモニカはハ長調で吹いているのですが，カラオケの方は全然調が違います。オジサン音楽に調があるという事をたぶんご存知ないようで，ご自分で吹いていたメロディと必ず合うはずだとの長年の経験に基づく確信で吹いています。

調が違う上に，リズムもおかしい。現代音楽の複調の曲を聴くよりも更に珍妙な響きを聞かされる羽目になりました。目はつぶれますが，耳は手で押さえないと聞こえてしまいます。しかし，ハーモニカオジサン最後まで吹ききって，何となく終わった雰囲気になったのです。経験の力はすごいものです。

敬老会だけではなく，例年秋は自治会町内会の行事が花盛りです。多少マシなのは文化祭の展示くらいでしょうか。無論お好きな方はどんどん参加して大いに楽しまれれば良いですが，世話をしなければならない羽目になったほうは苦痛にもかかわらず，にこやかな顔をしなければならないのが，並みの精神では勤まりません。地元選出の議員さんたちは名前と顔を売るのに充実した行事なのでしょうが，休日を潰され苦痛を味わうただ平和に暮らしたいだけの一住民にとっては，コロナの百害にもひょんな一利があると悟ったシーズンです。