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ギターと釣りの関係? [雑感]

アロンアルファの「釣り名人」が,ツリならぬツメの補修のために性能的に良いようですので,爪補修用にに買いました。

今までは普通タイプを使っていました。それも標準サイズを買っても,半分も使う前にダメになってしまいますので,使い切りのごく少量入りの3本セットなどを百円ショップで購入して使っていました。

「釣り名人」はすさまじい流動性です。
いままでの瞬間接着剤は何だったのでしょう?
そのつもりで容器を押したところ,細い細いノズルから液体が凄まじい勢いでレーザービームの様に飛び出して,i指の爪補修のつもりが一瞬でpimの3指を接着してしまいました。お湯を掛けたりしながら,やっとの思いで指の接着を解きましたが,それぞれの指の表面が「かりんかりん」にコーティングされてしまいました。iPhoneの指紋認証が出来なくなりました。アセトンを持っていないとひどい目に遭います。通常の瞬間接着剤とは流動のレベルが違うので,「釣り名人」を使う際は注意が必要です。
本来は釣り糸の結び目の補強や,ルアー作りなどに用いる様です。
持ちはどうかわかりませんが,釣り用ですから水にも強いのでしょう。

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そんなこんなで,釣りとギターとの関係をふと思いました。
ギタリストで釣りの好きな人というと,むかし中林淳真さんが渓流釣りをしている記事を現代ギターで見た記憶があります。多分若い人でもバス釣りとかやる方がいたと思います。

さてそれらの共通点は何でしょう?
糸を使う。
モノフィラメントの①から③弦は完全に釣り糸と同じものです。
さすがに渓流釣りでは,ギターの弦になるような太いものは使いません。①弦であってもかなりの海釣りの大物釣り用でしょう。淡水なら北海道のイトウくらいでしょうか。直径0.7mm強ですから,18号から20号。ポンドテストでいうと,55から60lbsです。これは25から27kgくらいに相当しますから,かなりの大物用です。③弦に至っては,40号くらいで,ポンドテストでいうと120lbs。54kgです。

ギターの弦は長さが1mくらいのものですから釣りには使えませんが,絵画などを吊る釣り糸には強度的に十二分に使えます。交換後のものでも十分使えるでしょう。

素材に関してはナイロン66が普通の弦用で,「カーボン弦」と誤称されるタイプには,フロロカーボン(PVDF:ポリフッ化ビニリデン)が素材です。これを出した呉羽化学から「シーガー」の商品名の釣り糸が出ているのはご承知の通りだと思います。ちなみにこれの20号は最低でも130m巻ですから,これをギター弦として使い切るのは大変でしょう。

ギターの演奏に関する共通点もあるかもしれません。
力を入れず緩めずの感覚は共通するものがあるのかもしれません。
コントラバスのバリー・グリーン氏はボウイングを滑らかにするには,釣りで魚が掛かったときのやり取りを想像すると良いと著書で述べていました。

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ギターの右手も同様なことが言えるのではないかと思います。
魚釣りでも,フッキング後力んではダメ,かと言って全く力を抜いてはいけません。魚の細かな引きを竿で吸収させながら取り込みます。

ものすごく大雑把なことを言ってしまえば,左手でもその感覚は共通かもしれません。複雑な動きをしながらも,腕の重みで荷重を掛けつつマクロな動きはなるだけムリのない合理的な動きにしないといけません。

スキーの上手い人にコツを聞いたことがあります。
こぶの多い急斜面を美しく駆けていく。
その人は「自分で何かをしようとせずに,なすがままに任せるんだ」と言っていました。
もちろんそれなりの技術は必要です。ボーゲンではすいすい滑れません。ウェーデルンが普通にできる以降での話ですが。そこそこ上手い人と,かなり上手い人との相違はそんな感じがしました。

十分力が抜けていないと,なすがままには任せられないでしょうし,バランスをとる必要最小限の力は必要のようです。ギターと釣りの話が逸れたまま,なすがままに終了します。
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たこやきおやじ

Enriqueさん

iの爪補修とは、爪の状態が良くないのですか。(^^;

by たこやきおやじ (2020-06-19 12:07) 

Enrique

たこやきおやじさん,
なにかの作業をすると,爪を壊すことがあります。
脆くなっているのでしょう。
by Enrique (2020-06-26 07:16) 

アヨアン・イゴカー

>アロンアルファの「釣り名人」
記事を拝見していると、随分危険そうですね。子供などが間違って使ったりしたらPL法で問題になりそうな印象を持ちました。
大人でも十分手許が狂うということがありますから・・・

それにしてもアロンアルファの力、恐るべし。
by アヨアン・イゴカー (2020-06-26 15:09) 

Enrique

アヨアン・イゴカーさん,
これまで安物の扱いに慣れていたせいか,本家の低粘性のものは,すさまじい浸透性と接着力でした。不用意に付いた場合はアセトンないしはぬるま湯でゆっくり引き剥がすのが良いようです。無理に引っ張ると皮膚が裂けそうです。大人でも焦ります。慌てず処置すれば大丈夫ではありますが。
by Enrique (2020-06-26 23:21) 

らしゅえいむ

防護用の眼鏡は必須ですね
周囲に誰も寄せ付けないなども
by らしゅえいむ (2020-07-28 10:29) 

Enrique

らしゅえいむさん,
一般の人は多分やらない爪のわずかの補修に用いています。
本来そんな大々的につける様なものではなく,通常粘性のアロンアルファならば,飛び散る様なものではないので,そのつもりでやったら大変でした。おっしゃる安全対策は重要だとは思います。
by Enrique (2020-07-28 20:54) 

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