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ないふでさがして古事記かく [日常]

当家では色んなものをトイレに貼ります。

地図だったり,元素の周期表だったり,手話表だったり。

昨日から,日本史/世界史の年表を貼っています。中学レベルのものです。
当家の家族は歴史に疎いので,それを少しでも改善するためです。歴史が嫌いでない人ならば,自然に身についている様な知識がまるでありません。歴史的人物の逸話の様な話をしても,まるで聞く耳を持ちません。

当方,小・中学生の頃,授業に飽きると,ボケーっと教室に貼られた年表やら,地図やらを眺めていたものでした。音楽室に貼られた作曲家の肖像などは,今でもありありと想い起こす事ができます。ボケーっと見ているだけでも視覚で目に飛び込んでくるということがあります。

そんなこともあるので,今回は日本史年表を貼って見たというわけです。

今朝早速,その成果が現れました。
「710年平城京」の下に,年号は書いてないですが古事記の記述が。
確かこれは,712年だったはず。
「ナイフで探して古事記書く」だと。

ナイフ=712年と覚えていた訳です。

しかしながら,「ナイフで探す」というのも随分物騒なものだ。と思っていました。所詮語呂合わせだから仕方ないかと思っていましたが,むしろ変で物騒だから覚えていたのかもしれません。

しかし,ふっと気がつきました。

「ナイフで探して」ではなく,「無い筆探して古事記書く」のだと,随分見事な語呂合わせではないか!

記憶力は大幅に劣化していても,ものごとの理解力は大幅に増大しているではないか!と感激した次第です。

トイレから出るなり,その成果を妻に話したのですが,「ふーん,そう」くらいの評価。
長年の思い違いの修正は個々時々ありますが,これは超弩級だと自分では思いましたが。

何でも,「巨人の星」の主題歌の歌詞を,「重いコンダラー,試練の道を」と勘違いしている人がいて,「コンダラー」というのは,飛雄馬が引いているローラーの事を言うのだという都市伝説がありました。そんなバカな事があるかと半ば信用していない自分でしたが,「無い筆探して」を「ナイフで探して」と勘違いしていた半世紀前の自分を嗤いました。
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上山完

この手の話は大好きです。
向田邦子氏の「眠る杯」とか「夜中の薔薇」は何度も読みました。
自分のことで言えば「赤とんぼ」の「おわれ~てみたの~は~」が
背負われて、ではなく、追いかけられて、と解釈していました。
ここを歌う時だけ自分がトンボの気持ちになるのでした。
by 上山完 (2020-05-10 10:28) 

シロクマ

>>> 今でもありありと想い起こす事ができます。ボケーっと見ているだけでも視覚で目に飛び込んでくるということがあります。

私はボケーっと見ているだけだと視覚もoffになるタチです(笑)
深層記憶に入っていればまだ良い方でしょうね。未だ発掘に成功したことは無いですが。

今は「710(なんと)立派な平城京」とかいうみたいです。
歴史もゆーっくり時間をかけてまるで心変わりした様に変わっていっているのだったら、間違えてバツを喰らった学生時代のあの時を返せ!!っていつも思います。(笑)
by シロクマ (2020-05-10 21:07) 

Enrique

上山完さん,
向田邦子氏の小説は読んだ事ないですが,歌いなれた歌詞にはその様なものが多いですね。
赤とんぼの件に関しては,私もその様に理解していました。赤とんぼを追いかけてばかりいた少年には,「負われて見る」という発想が無く,トンボの気持ちの方が理解できたのでしょう。
by Enrique (2020-05-11 06:03) 

Enrique

シロクマさん,
ご指摘の「710(なんと)立派な平城京」
や,794(鳴くよ)ウグイス平安京は大丈夫の様です。
ただし,古事記の712年にしろ,新たな研究で修正される可能性もあるわけですから,だいたいその辺でぼーっと見ていても良い様な気もします。
by Enrique (2020-05-11 06:09) 

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