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糸巻きの整備について [楽器音響]

巻いた分だけスムーズに音程が変わってくれれば,良いのですが。

そうもいかないのが,ギターの糸巻きです。楽器のグレードにも違わず,こちらの質の差にも激しいものがあります。私がかまったことがあるのが国産のゴトーとアリア,海外品ではベラスケスと茶位についているライシェルです。いわば昔の機械物で,擦り合わせやグリスアップが必要になります。グリスには二硫化モリブデン入りのものを使っています。小さなベローズチューブ入りのものを1本持っていますが,完全に一生物です。もう20年以上使っています。これの最大の欠点は,真っ黒で触ると汚れるということです。極力無駄な部分拭き取っておかないといけません。ギヤ摺動部に十分馴染ませて当たりを取った後,きれいに拭き取るのが良さそうです。

使ったことがないのですが,このごろベアリング入りのものも出ています。別次元のスムーズさらしいです。

 
  Sloaneのマシンヘッド。StewMacのサイトより。
本来バイオリンやチェロ,リュートの様に木ペグだった(現在でも一部のフラメンコギターや19世紀ギターに使われています)ものが,ウォームギアの入ったいわゆるマシンヘッドになったわけで,各段にチューニングし易くなったはずです。更に贅沢を言えば,リニアレスポンスにしないといけません。いくらギア部分が精密に作られていても,反対側がネックの木穴に摩擦している状態では,回転に機械的ヒステリシスが発生してしまいます。メカニカル式のウォームギア方式をさらに徹底したのがベアリング入りでしょう。

ベアリングが2つ付いているのがスローンです。
ベアリングの効果が大きいのはギヤと反対側(中心部側)と考えられますが,スローンのものはギヤ側にもついています。これによりローラー部が木部と擦る事が全くなくなるわけです。

  IMG_3486.jpeg
  私のアルカンヘルに付くフステロ。少々お疲れの様子。
良いばかりのようなベアリング入りマシンヘッドですが,少々お値段が張ることと,若干重くなることが玉に傷でしょうか。さすがにロジャースには入っているようですが,これはお値段も別格です。スローンが割とリーズナブルなほか,シャーラーも選択肢に入ります。他に入っているメーカーとしては,クロアチアのバルジャックや台湾のピンウェルなどでしょうか。ただ,ベアリング自体は安い部品ですから,ちょっとお値段が下がるのを期待したいものです。あまり知らないメーカーですがドイツのRubnerのものがベアリング入りで$200くらいからあります。ちなみに,私のアルカンヘルについているのはフステロですが,このメーカーはすでに営業を止めていて,ベアリング入りはありません。これを整備して使い続けるか,別メーカーのベアリング入りに取り替えるか,しばし思案のところです。
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ブチャラティ

糸巻きは個人輸入すれば安く購入できます。
定番のロジャースも評判の高いシェラーも、
お店で買うよりずっと求めやすいですよ。
by ブチャラティ (2019-08-06 13:24) 

Enrique

ブチャラティさん,有難うございます。
そうですね,ざっと半値くらいの目安でしょうか。送料を入れても十分お安いですね。ロジャースの様に高級なものほどその効果は高いですね。
ただ,ベアリング自体1個100~200円のものですから12個使ったところでコストはたかが知れたもののはずです。高級品にのみ使用しているところがネックかもしれません。
by Enrique (2019-08-06 14:39) 

前田 博史

>糸巻きは個人輸入すれば安く購入できます。
>定番のロジャースも評判の高いシェラーも、
>お店で買うよりずっと求めやすいですよ。

具体的なショップ名教えてください。
by 前田 博史 (2019-09-09 17:32) 

Enrique

前田 博史さん,
直接メーカーのページから買うのが一番かと。
ロジャースならば,こちら,
https://www.rodgers-tuning-machines.com/shop/
シェラーはこちら,
https://www.gitarrenmechaniken.com/instock/
最もコストパフォーマンスが良いと思われるスローンは,一枚目画像の脚注に付いているリンクのショップが安いですね。

by Enrique (2019-09-11 09:27) 

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