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値札などのはがし方 [科学と技術一般]


購入したブツを早速使おうと思っても,値札がついていると気分が悪いものです。

あまり神経質でない私でも,ついたまま使うのはちょっと気がひけますので,やおら剥がしにかかります。

しかしながら,はがすときに値札のシールが破れたり粘着面が残ってしまったりで,却ってみっともなくなってしまい,「剥がさないほうがマシだった」とホゾを噛む事があります。また,ネバネバが残って,大変不快な気分になります。

ではどうしたら良いのでしょうか?
剥がし剤なる,有機溶剤のミックス・ジェル?のようなものがあります。様々な商品が出回っていますので,これを使うのも一つの手でしょう。また,様々な製品があるということは困っている人が多くて需要が多いと言う事でしょう。

最近新しい?方法を見つけました。至って簡単なものです。


極くゆっくりと剥がすのです。

あせると,破れて粘着部が残るケースが多いと思います。

よほど古くなってこびりついてしまったもの以外なら,結構この方法が使えます。余分なものを何も使わない方法ですから,ダメもとで試してもらえば良いと思います。

ネット上を検索してみますと,シールを剥がす「裏技」なるものは色々ありますが,この「極くゆっくり剥がす」という方法を紹介したものは見つけられませんでした。

そんな中で,ヘアドライヤーであぶって粘着材を柔らかくすると言う方法は,併用出来ると思います。剥がれにくいものはこの方法も使えばより効率はあがると思います。

粘性物体の性質を調べる学問分野をレオロジーといいますが,そのごく基本的な考え方を援用すれば,堅い堅い岩石だって,ごくごくゆっくりとした時間スケールでは流動体であり(地殻の変動などがそうです),水の様なサラサラした液体であっても,短時間での急速な運動下ではコンクリートのように硬く見えます。要は,時間スケールの問題ということになります。ですから,ごく粘っこいものでも,ごくゆっくりなら動きやすいというのがこの方法のタネです。
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アヨアン・イゴカー

この「ゆっくりはがす」手法は実践しています。鞄に入れて持ち運ぶ際、本のカバーに包装紙を使ったりします。その包装紙にシールが付いているのを剥がす時、時間を掛けてゆっくりと剥がすと、意外に綺麗に取れることが経験的に分かったからでした。
尚、まとめて買っておいた手帳に値札シールがついていましたが、それは5年以上前の物だったために、「ゆっくり」作戦を拒絶するものでありました。おまけに、接着剤がついて、表紙は面倒な状態になりました。一計を案じて、クーピーペンシルやマジックで手帳の表面を少し飾ることにしました。クーピーペンシルは蝋のような成分なのでしょうか、しっかりとねばねばを吸収してくれました。シールのねばねばがなければやらなかった作業だったかもしれません。
by アヨアン・イゴカー (2014-05-24 11:02) 

Enrique

アヨアン・イゴカーさん,nice&コメントありがとうございます。
アヨアンさんも実行されていましたか!
シールが新しければ牛歩戦術ならぬゆっくり作戦で行けますが,古くなったものは難敵ですね。
話は別ですが,楽譜や本の補修でもテープなどを使うとネバネバやテープのセロファンが変質して却って見苦しくなってしまうので,糊と和紙がイチバンですね。

by Enrique (2014-05-24 14:00) 

アヨアン・イゴカー

>糊と和紙がイチバン
まったく同感です。20世紀に発明されたものよりも、昔から使われている物の方が、強力だと実感しています。音楽の友社版ピアノの楽譜で破れたところをセロハンテープで補修したら、今ではすっかり変色し、見苦しいだけでなく劣化してしまいました。ガムテープも同じで、ペーパーバックタイプの辞書に使ったところ、数年後硬化して、粘着剤部分が割れてしまいました。

by アヨアン・イゴカー (2014-05-24 17:35) 

Enrique

アヨアン・イゴカーさん,再コメありがとうございます。
セロハンテープがカリカリになってしまって,補修の役目を果たさないですね。
いわば伝統建築を鉄骨で補修するのと同じで,強度があると見えるのは束の間のことで,たたら製鉄の鉄ならいざしらず現在の溶鉱炉の鉄は100年も持つかどうかです。
by Enrique (2014-05-24 21:16) 

lequiche

私もゆっくり剥がすのを実践しています。
小さいシール状のものでしたら、
自分の口を大きく開いて、
息をハァーッと吹きかけながら剥がすと効果があります。
また、剥がす角度は貼ってあった状態と平行に、
つまり180度の方向に引っ張るのがいいです。
上方向(90度の方向)に引っ張らないことです。

でも、シールってホントに嫌いです。
なんでこんなの貼るんでしょうかねぇ〜。(^^;)
by lequiche (2014-05-25 23:46) 

Enrique

lequicheさん,nice&コメントありがとうございます。
みなさん,シールのはがしには苦労されていて,工夫されているようですね。
はがさなくても良い用途には良いのでしょうが,現物に貼り付けられている場合は困りますね。
息を吹きかけると言うのは,温度を上げることでしょうか。湿度も関係しますかね。はがれ出せば,「180度ピーリング」が良いということですね。
90度で引っ張っているつもりでも,はがれれば90度未満になってしまい,「はがし力」よりも「破り力」に分力が行ってしまう,ようははがれるよりも破れやすいということですね。
かつては,大事なテープカセットやフロッピーのラベルなどの有用な用途もあったのですが,ああいうのに限ってはがれてきてひっかかったり。
シールの用途は広がって来ているらしいです。小さな子供はシールが大好き(はがすことなど考えない)ですが,世の中が子供化していると言えなくもないかもしれません。
by Enrique (2014-05-26 12:57) 

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