SSブログ

好き嫌いの活用 [演奏技術]


小中学生の頃はギターも始めておらず,わりと描くのが好きで良く漫画を書いていました。学校で描く水彩画なども真面目に描けば学校の賞は貰えましたが,小学低学年の頃才能ある子の絵を見てしまったので,その子には全く足元にも及ばないと思って,そう熱心には描かなくなりました(この話は以前書きました)。

昆虫が好きでしたので,現物を見なくても正しい形がとれますし,チョウが飛んでいる姿も目に浮かびます。小学生当時おトモダチ何人かの姿を描いた絵を姉達が見て,アンタこの子が好きでしょう?と直ぐに当てられてしまったものでした。その子だけ異常にキレイに描かれているからの様でした。学年が上がって,和風な虎の絵やらエロチックな絵やら描いていましたが,親が見つけて何処かに仕舞ったようで,その後日の目を見ません。後年魚釣りに興味を持ったせいか魚の形も描けますが,一般に人の顔はうまく描けません。

要は対象物に対する興味関心の問題でしょう。
というと,まるで人間嫌い,好きな人だけ興味があるということになってしまいますが,まあそんなものでしょう。「三つ子の魂百まで」,いい年になったからって,そうそう変われるものではありません。どうしても好きなもの,興味関心のある事のみに目が行く。そしてそうでないものは実は全然見えていないという事です。これはだれでも多かれ少なかれある人間の性格の原則ではないでしょうか。

さて,唐突ながら,「心底好きなものは描ける」と,この原則を暗譜に適用するならば,好きな曲ならば楽譜を書き出せるはずです。ハッキリ頭に浮かぶはずです。暗譜に困るというのは,まださほどその曲が好きになっていない証拠かも知れません。プロならば必ずしも好きでない曲でも弾かないといけない局面もあるかもしれませんが,シロート演奏家はとことん好きな曲のみ取り組む事が出来ますから。

「そんなこともうとっくに実行済み」という意見が聞こえてきそうですが,好きな曲を仕上げるためには,基礎練習や苦手な課題克服も好きにならないといけません。まあ好きな異性の興味関心に合わせてみたり,そのコワい親にも何とか合わせてみる気持ちでしょうか。
nice!(4)  コメント(2) 
共通テーマ:音楽

nice! 4

コメント 2

アヨアン・イゴカー

好きなものは描ける、覚えられるというのは一つの優れた能力だと思います。私は、中学校の頃、高校の頃の好きだった女の子の顔がどうしても再現できませんでした。今でも、思い出しながら描くことはできません。見なければ無理だと思います。全体的な印象だけしか浮かばないのです。
ですから、フォトグラフィックメモリーがあるという人が羨ましい位です。尤も、反対にそのような能力があると、別の能力がなくなりそうで恐くもありますが。
by アヨアン・イゴカー (2014-02-23 14:05) 

Enrique

アヨアン・イゴカーさんnice&コメントありがとうございます。
好きな対象物に対しては個人の能力が全開になるようです。好きな女の子の再現はやって見た事がないのですが,私の場合は,ぱっちりした目とか整った鼻とか特定の部分を思い出します。一瞬の仕草とかを,ぱっと描ける人はフォトグラフィックメモリーがあるのでしょうね。それがあれば,暗譜にも全く困らないでしょうが,技術の進歩で補えそうな能力の気もします。
一般人の記憶は,そのままではなくてフーリエ変換的に脳に入る様で,一部欠落しても,そこそこは思い出せる様です。ちょうどレンズが汚れたり,大方隠されても,像はかなり再現されるように。
by Enrique (2014-02-23 19:33) 

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。