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少年の日の想い出~子供には完成品を与えない方が良いのかも~ [雑感]

ワッペン,シール,切手,蝶採集,モータ,ギア,乾電池,シャフト,その他ガラクタ。沢山集めていました。お金のかかるものは少なく,ほとんどが拾ったりもらってきたりしたものだったのですが。蝶に関しては,子供の頃からの標本は残って無いですが,その後採ったもので標本箱数箱あります。
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大人になって土産物ひとつ買うにもやはり子供の頃の好みが反映されてしまいます

幼稚園の時から読みだした「子供科学館」は小学2,3年まで購読していたでしょうか?小学校も上級生になりますと,定番「子供の科学」でした。大正生まれの父の少年時代からあったそうで,定期購読では無かったですが時々書店で買ってもらっていました。

「少年サンデー」,「少年マガジン」などの少年週刊雑誌にも,一時期ハマりましたが,「子科」のほうがおもしろくてそちらに移行したと思います。「おそ松くん」や「オバQ」は大好きでした。毎週毎週読みたくなるのですが,買ってきてもあっという間ですから。その他のマンガは正直あまり好きでありませんでした。特にSF系のマンガは,それらを読むよりも,SF小説や「かい人20面相」などの探偵小説の方が好きでした。

「子科」の記事はアマチュア無線,オーディオ,電子工作,紙ヒコーキなどが主力だったでしょうか。自然,天文などもありました。面白いのは写真コーナーがあり,小中学生が一眼レフで大人顔まけの写真を撮っていました。高級な一眼レフなど無いので,父が使っていたピントがバカになった古い二眼レフや,得体の知れないやはり壊れたレンジファインダーカメラを修理して使いました。修理内容は省略しますが,内容はかなり覚えています。父もカメラはけっこう使っていましたが,凝るタイプではなくだんだん操作が面倒くさくなったみたいでXXXxXカメラを使っていたのでこれを借りても全然面白くなかったのです。

修理して使ったカメラはいずれも露出計などないので,露出はもっぱらカンでした。だいぶ後になってからだと思いますが,何時も行っていた写真屋さんでは,何時ごろかフィルムを買うとそこそこのカメラを貸してくれました。キャノネットを貸してもらった時など喜々として使いました。自動露出でよく写りました。

「子科」ではアマチュア無線が主力でなくなったことを除いては,現在も同系統の内容でないでしょうか?「子科」を読みだしたころからは,電子工作にも興味が向いましたが,なかなか電子部品も簡単に手に入らなかったので,古いラジオ,テレビなどを分解しては,真空管,ダイオード,抵抗,コンデンサなどを回収しては沢山ストックしていました。

仮に経済的に余裕あっても,子供には完成品・すぐ使えるものを極力与えない方が良いのではないかと思います。私の様なイジケタ人間になるかも知れませんが,少なくとも工夫して何とかしようとする性質は身に付きます。目的を達する過程で,またかりに目的を達せなくても,その過程で学ぶものは多いと思います。のちのち欲しかったものを入手しても,決して宝の持ち腐れになりませんし,その喜びもまたひとしおです。カメラ,ステレオ,その他家電品など大概のものを修理して使う事を覚えました。その頃の製品は,ちょっとしたことでスイッチが入らないとか,油切れで食いついて動かないとか,ちょっとした干渉を解いてやれば直るようなものも多く,仮に部品が壊れていても適当な代用品をあてがうなどして動かせました。

母はその頃の印象強かったからなのか,私がいい歳になってからも,テレビが映らないから直してくれとか,電気こたつの電源が入らないから見てくれとか,もうそのころの電気製品はブラックボックス的なユニットになっていて,交換部品を持たないしろうとには修理はムリだと言っても中々納得してくれず,困ったものでした。
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アヨアン・イゴカー

フェルメールの切手と孔雀蝶の物掛け、好いですね。

完成品を与えない、と言う教育方法、とても好いと思います。
理系の兄は、分解が大好きで、ゼンマイ時計やらラジオやらモーターやら、何でも分解してその構造を知りたがりました。Enriqueさんと同じように、ラジオやテレビが壊れると、母や父が頼りにしていました。尤も、部品があるわけではありませんから、いつも直るということでもないのですが、やはり兄がいると電気製品が不調の時はまず安心感がありました。
by アヨアン・イゴカー (2012-03-03 19:42) 

Enrique

アヨアン・イゴカー さん,nice&コメントありがとうございます。
ウチでは最初兄といっしょに実験などをしていました。こどもの頃って特に男の子はみんな理系ですね。兄は文系に逃げ?ワタシは理系に取り残されて?しまいました。
イマのモノは原理と動作が直接結びつきませんから,子供やシロートは手が出せず,従来の観点からしたら面白くないです。ソフトやコンテンツ面では爆発的に情報が増えているので,そちらの処理に主力が移っているのでしょうね。
by Enrique (2012-03-04 07:43) 

Cecilia

え~と、「子供の科学」と学研の「科学」は違いますよね?
学研の「学習」「科学」は学校に業者が売りに来ていました。親の都合で私はほとんど「学習」だけでした。
やはりモーターやゼンマイなどに興味を持つのは男の子が多いのかなと思います。昔小学校で”お楽しみ会”をよくやり、プレゼント交換がありました。家にあるものを交換したのですが、ある時私にモーターが当たりました。もらってもどうしてよいかわからずうれしくなかったのですが、男子が自分が当たったビーズと交換してくれと言ってきたので交換しました。
私はビーズのほうが良かったです。
せめて「科学」を購読していたらすこしは理科系分野に興味を持てたのかもしれません。
by Cecilia (2012-03-15 08:53) 

Enrique

Ceciliaさん,こちらにも!nice&コメントありがとうございます。
はい,「子供の科学」と学研の「科学」は違います。
前者は誠文堂新光社というところが大正時代から出している月刊誌です。学研の「科学」は学年ごとに出ていて,「学習」とともに,学校で予約購読配布されていましたね。それと「子供科学館」も違います。
私は低学年で「子供科学館」その後無くて高学年から「子供の科学」だったので,学校で友だちが受け取る学研の「科学」がうらやましくて仕方ありませんでした。私のは付録がなかったので。子供は付録の方が目当てですから。余りにも物欲しげでカワイソウに思ったのか1年間くらいはとってもらいました。
大概女子は「学習」でしたね。なぜか「科学」とっている女子はいなかったような気がします。確かに,学校の理科だけでは絶対に科学好きは育ちませんね。
by Enrique (2012-03-15 20:05) 

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