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ジャック・イベール [曲目]

交響曲などを書く大作曲家には,ギターオリジナル曲は極めて少ない。理由は色々あろう。

J.イベール(仏:1890-1962)は近代の大作曲家と言っていいだろうが,ギター曲が少しだけある。近・現代作曲家の作品と言うと,難解なイメージがあるが,イベールは軽妙・洒脱な作風で,技術的には比較的やさしい。作曲家自身はギターを弾けなかったと思われ(コードくらいは押さえられたかもしれない),ギターの扱いはシンプルだが,それがこの作曲家の作風と相まって,独特な効果をあげている。この作曲家のギター曲として知るところでは,有名なフルート(ヴァイオリン)とのデュオで,「間奏曲」がある。また,独奏曲では「フランセーズ」と「アリエット」がある。特に前者は独身時代,以前少し触れた会社のアマチュア・フルート奏者の人と良くやっていて,結婚披露宴でも披露した。ついでながら,その際妻とピアノ連弾でフォーレのドリー組曲からベルセーズをやったのも余り人に言っていない恥ずかしい思い出(参列者も覚えていないだろう)。近年村治佳織さんが,CDリュミエールでこの曲を一人ニ重奏をやっておられたので思い出した。妻も子供たちに恥ずかしいのか,言ってないようだ。
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その頃は,サティのジムノペディやグノシェンヌなどもふくめ,フランスものに凝っていた。先日手書き楽譜をのっけたフォーレのシシリエンヌもそうである。こってり系に飽きたら,さっぱりとしたフレンチも良いものだ。ついでに私のニックネームもEnriqueからHenri(アンリ)に改名しないといけない。

さて,このイベールの作風,特に間奏曲とフランセーズは単純な繰り返しがミニマル音楽を少し先取りしたような効果をあげ,新鮮である。これはピアノの楽譜,こちらもシンプルだ。
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