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記録は力 [その他]

19世紀に発見されたとされていた海王星の発見が,ガリレオ・ガリレイに遡るかもしれないというニュースが流れている。
彼の観測ノートから,海王星の発見らしい記録が見つかったのだそうだ。ガリレオは記録魔だったようだ。観測記録が事細かで詳細であったことが,400年後になってもその業績の再発見につながっている。「記録はとってとって取りまくれ」と言ったと,以前NHKの番組で紹介されていた。

ここは彼にならって,練習の詳細を記録しよう。詳細なデータは,何らかの発見があるものだ。なお,サルタレッロやガリアルドなどを作曲した,ガリレオの父ヴィンツェンツォ・ガリレイはリュート奏者で,レスピーギの「リュートのための古風な舞曲とアリア」シリーズに採録されている事でも有名だし,ギターの小品佳品として直接弾かれることも多い。


なお,全然別の記録だが,以前乗っていた自家用車レガシィ・ツーリングワゴンTi-Sの燃費記録が古いパソコンに残っていたので,ここに載せておく。変動が大きいので適当な回数で移動平均した結果も示す。新車購入(92年6月)から手放す(01年3月)までの約10年間,320回給油毎の燃費記録を積算走行数でプロットして図1に示す。仕事や勤務先が変わったりして,走行条件は様々だったが,新車時代から14万キロに至る燃費の変化を眺めるのは一種感慨がある。最も特筆すべきは2万キロ付近から9万キロ付近まで,燃費は向上し続けている事である。このデータからすれば6万~10万キロくらいを乗るのが最もお得ということになる。田舎で車が必需品といっても,10万キロ以上乗ることは少ない。さあこれから調子が出るという,5,6万キロあたりで手放していることが多い。
燃費図 1.gif

走行8万から9万キロあたりが,燃費上は最も調子が良かったことが分かる。10万キロ過ぎてからは低下したが,これはちょい乗りが多くなったのと車体もくたびれてきて手入れを怠ったことが原因かなと思ったが,次のデータで見ると,必ずしもそうでもないようだ。
燃費図2.gif
図2は累計の走行キロ数の推移を示すグラフ。きれいな折れ線になっていて驚いた。1994年の秋以降1997年春までは遠距離通勤だったことがはっきりと現れている。1997年春からは現在の職場になり,走行距離が急激に減ったこともはっきりと現れている。1997年3月まで,すなわち走行11万キロまでは遠距離通勤の条件に変化はないが,図1に見るように走行9万キロ過ぎてから11万キロに至るまで,明らかに燃費性能の低下が見られる。この辺りからエンジンがへたってきたと見るべきだろう。

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やーさん

10年間にもわたって、走行距離とガソリン量の記録をとり続けたことに驚嘆します。私にはこのようなことをすることは考えも及びません。

少し話は変わりますが、このような細かな記録を取るという事に関して、なぜか江崎博士の助手であった、黒田(多分この名前)さんという女性を思いだします。面識はありませんが。

黒田さんは、江崎博士に指示されたよりももっと広い範囲で、かつ10倍以上の細かいステップで電圧を変えて、ダイオードの記録を取ったために、トンネル効果を発見することができました。しかし、江崎博士は、特許にも、論文にも黒田さんの名前を一切挙げることなく、成果を独り占めにしたのでした。

脱線していまいました。




by やーさん (2009-11-04 02:06) 

Enrique

私は几帳面さとは程遠い人間なのですが,この記録に関しては,当時日本ではセルフ給油でなく,店員が給油から窓拭きその他やってくれ,ドライバーはただ座っていればよかったので,そのヒマに記録をしたものです。現在日本もセルフ給油になっていますので今は出来ていません。現在乗っている車は燃費計算機能がありますが,記録しておかないと変化はわかりません。比べるべくもありませんが,江崎氏の業績における黒田さんの役割を給油所の店員がしてくれたことになります。

江崎氏の件は,詳しくはないですがそのような話を聞いたことはあります。黒田さんの名前を入れても江崎氏の業績に傷がつくものでもなかったでしょうが,名前を入れれば実質的な発見者は黒田さんと言うのが明白になるのを恐れたのでしょうか。
by Enrique (2009-11-04 12:14) 

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