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バッハ周辺の小品 [曲目]

バッハの二番目の奥さんの「アンナ・マグダレーナのため」との名前のついた音楽帳には,子供たちの教育用にやさしい曲が収められている。有名なト調のメヌエットなどを含む。これは以前にも触れたが,クリスティアン・ペツォールトと言う人の作曲という。長年「バッハのメヌエット」として親しまれてきた曲である。音楽帳の曲には大バッハ作曲のものは余り無い様で,C.P.エマヌエル・バッハやクープラン,もしくは作曲者不詳のようである。

原曲はクラビール(チェンバロ)の為のものだが,ギター編曲譜としても,出版されている。2004年のドイツ訪問の際,セント・トーマス教会の入り口の向かいにある楽譜屋さんで買った「アンナ・マグダレーナのための音楽帳」のギター版がある。ギター向きの調に移されているものが多いが,鍵盤曲の常で,何曲かを除いては決して弾きやすくはない。著名なギタリストがギター用に直した編曲譜をそのまま弾くのも良いが,時間があれば,編曲してみるのも面白い。編曲を通して曲に対する理解が深まると思う。
BachAnnaMag.jpgBachAnnaMagInhalt.jpg
かつてバッハ作とされたメヌエット・ト長調とト短調をイ長調とイ短調に書き換え,手書きしたものを以下に置いておく。今ならfinaleを使うところだが,当時は鉛筆で書いた(消す事が多いのでペンは使えなかった)。
MenuetI.JPGMenuetII.JPG
なお,編曲素材には,以前とりあげた,The Fitzwilliam Virginal Bookの他,子供がピアノでバッハのインヴェンションとシンフォニアの前に取り組む「プレインヴェンション」も「アンナ・マグダレーナ」とダブるがギターで弾くのに向いた曲が沢山ある。あの有名なヘンデルのサラバンドも含まれている。
DSC00789.JPGDSC00790.JPG

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