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ギターと他の趣味と(1) [雑感]

ギターを始める前の趣味と言えば,蝶採集,模型作り,ラジオ,その他工作,カメラなどだった。

思い出してみれば,多分「子供の科学」の影響をもろに受けていたのだろう。かの雑誌は,自然科学や技術に関することが渾然一体となって,独特な魅力を放っていた。小学生にはやや難しいのだが,全部わからなくても,科学に対する憧れ,技術に対する尊敬の念を植えつけてくれるのに十分だったように思う。毎月発売が待ち遠しかったものだ。「子供の科学」購読は父親がすすめてくれた。これは母親では決してありえない。自分が親になってから,妻に子供のために定期購読をいくら言ってすすめても絶対にダメだった。黙って買ってきて,その辺に放っておくしか手は無かった。人間興味関心の無い世界は無いのと同じなのだ。自分の親の話に戻れば,ギターはなぜか母親がすすめてくれた。これには感謝している。それぞれの親には役割はあるのだ。だから,母親が一家の金を財務省よろしく配分使い道を独占してしまうと,家族特に子供には何らかの影響は出る。

「子供の科学」の守備範囲には,蝶など自然物,模型・ラジオ・工作など技術への興味のほか,写真という独特な分野があった。100年余り続いた銀塩写真もここ十年で急速にデジタル画像に置き換えられてはいる。デジタル時代でも,カメラはいまだにPENTAXだと思っている。なぜかって?そりゃ世界のニコンもキャノンもすばらしいが,それは精密機械としてのよさ。新しいコンセプトによるわくわくする技術,ムダにごつくなく高くなくユーザー・フレンドリー,どれをとっても人の道具としてPENTAXである。当時の善良な青少年は皆PENTAXであった。ミノルタが良いと言う人もいるだろう。アルバイトして最初に入手したのがPENTAX KXだった。その前の名器SPは中学生には手が出なかったのだ。また,就職して最初のボーナスで買ったのが,PENTAX67だった。どの世界もそうだが,必ずしも良いものが生き残るわけではない。同社が変遷をたどりながらも立派に存続していることに喝采したい。常に同社がそうであったように,また画期的新機軸を打ち立て,先進技術で,大きな企業をリードしてもらいたいものだ。

ギターを始めてしばらくして「現代ギター」を読み出した。いわばギターにとっての「子供の科学」が同誌だったのだ。

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