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マヌエル・ベラスケス(14) [楽器音響]

今,私はあなたのギターを模造する方法を知っています [笑い]。でも,私はあなたが作るようには,それらを作る方法を知りません。 あなたは指板を着けるとき,低音側を少し削るのですか? それとも平らにするのですか?

楕円形,および小さい傾斜をつけます。チェロのようにです。全て,5フレット目から下がります。それは最初のフレットからである必要はありません。低音側だけです。それはすべての位置での全セーハを容易にします。それから,弦を弾くと,実際ぶつかってしまいます。多くの人々は非常にまっすぐな指板が欲しがりますが,私はそうしません。私は,少しのコンペンセーションを持っているのが好きです…

私たちは,それをレリーフと呼びます。少しインに削るのですか,それともストレートに削っておいて弦によって引き上げられるのですか?

いつもストレートです。フレットをつけるのは最も大きなトリックですが,それは逆ぞりにはしません。

私には,私のギターに関する問題があります。私は曲がったバックブレースをバックにつけますが,後にギターが組み立てられたとき,曲りは失われます。それは平坦になります。

どういう木…?

バックブレースのため,マホガニーです。


私はスペインのシダーが好きです。シダーは未乾燥の断片であっても,それを切って,どこに置いても,まっすぐなままでして,決してねじれません。マホガニーはそういう材ではありません,伐られてから100年経ってもねじれます。それは良い木ですし,私もマホガニーを使いもします。しかし,私は1本の横棒のために,のこぎりで6本か7本準備します。挽いている途中から,挽き終わってから,それらの何本かは…[ジェスチャー]それらの何本かはまっすぐですが,すぐねじれて来るものもあります。そういうものは捨てて,曲がらないものを使用します。

ドン・マヌエル、ありがとうございます。

(おわり)


連載のあとがき

やや古いとは言え,有名生存製作家の生の声は貴重と思い,2週にわたって記録した。後半では質問と回答が必ずしもかみ合っていないところもあったようだ。また,ラミレスを直接名指しでないにしても批判しているところはデリケートなところだろうが,あえてそのままにしておき,読んだ人の判断にまかせることにした。ベラスケスはバイオリン製作からはじめたこともあり,スペイン外ながら伝統派。ラミレスはスペイン内で伝統に基盤を置きつつも近代化合理化を図っているというところだろう。両者伝統的楽器の範疇にあっても,明らかに製作に対するスタイルが異なる。

講演や質疑応答はテープから起こしているようだ。(6)以降は,「翻訳」とあるので,スペイン語から英語に翻訳されている可能性もある。会話文なので,文のつながりも適宜整理してよい(原文の切り方も,講演者の意図通りかどうかわからない)ということが,終わってから気がついた。原文直訳風で分かりにくい箇所がいくつか発生している。なお,もとのウェッブ・ページを開設しているGAL(アメリカ弦楽器製作家組合)には,当内容の日本語ブログでの紹介の了承と,当URLを連絡済みである。


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