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ギターファンの類型 [雑感]

warholizer8ec1fc1f789e1fa6e5d86d1cd5e79429ab305901.jpg一ギターファンとして,自らもくせのあるファンだが,ひとくちにギターファンと言っても種類があるようだ。類型別けするにはしかるべき調査がなされるべきであるが,ここは独断と経験にもとづいて感覚的に別けてみたい。もちろんギター教室などでギター愛好者に沢山触れる立場の人のほうがはるかにその母数は多いと思われる。しかし,ギター教室に行かない愛好者も(むしろそちらのほうがはるかに)多いと思われるので,一ギターファンの立場で議論してみたい。自然物の蝶や蛾の分類でさえ難しいのだから,人為の極み,失礼ながら亜種変種も豊富かと思う。


 

始めたきっかけ:

(1)幼少より(ギターの場合,バイオリンやピアノよりも始める年齢は高いのかもしれない),先生について習い,音楽基礎およびクラシックギターの基礎から学んでいる人。人数的にはかなり少ないと思われる。ギターブーム世代の2代目,3代目もいるかも知れない。

(2)大学のサークル活動など,何らかのきっかけでギターを開始。その後正規に習う。上のタイプはもちろんだが,このタイプでプロ活動している人も多い。ギター関係は大学の文化系サークル活動の中では有力な部類ではないだろうか。日本では,音大などに正規なコースが少ない分,こちらでカバーしている気もする。本人も独学で始めたが今となっては,この分類。

(3)独学者。自分の例でも挙げたとおり,全くの独学者というのも少ないのではないか。やる以上は少しでも上手くなりたいと思うのは万人共通だろうから,何らかの理由でやむなく独学しているわけで,独学でやること自体が目的の人は余りいないのではないだろうか?

嗜好:

(1)クラシック系嗜好タイプ

1-1 古楽などの嗜好タイプ。ギターから始めてもリュートやガンバに走る。むしろ逆に,最初からリュートやガンバをやったという人は殆どいないのではないか。

1-2 クラシック系。ソルやジュリアーニからタルレガに至り,20世紀のビラ=ロボス,バリオス,ポンセ,テデスコ等に至る。最も典型的なクラシック・ギター愛好者。バッハを嗜好するものもいる。19世紀ギターを使う嗜好は,上の1-1のタイプと共通している。

1-3 スパニッシュ,フラメンコ系。アルベニスやグラナドス,トゥリーナ,モンポウなどは上の1-2に入るが,ダブる部分もあろうだろう。フラメンコ系に関しては殆ど知識が無いが,純粋なものは,大きくは下の民族系に入るだろう。

(2)ポピュラー系の嗜好タイプ

2-1 ラテン,ボサノバ系。場合によっては,クラシックギターで有名な作曲家であるビラ=ロボスやバリオス,ラウロなどもこちらの影響を受けていると言えるかもしれない。

2-2 ジャズ,ロック系。ジャズとロックを一くくりにするのは問題だろうが,クラシック系の楽器と音楽をやる人にはどちらも余り縁がないだろうから,ここではこうさせてもらう。

2-3 演歌,歌謡曲系。殆どニューミュージック(最近はこうも言わないのかも)系はアコギ(フォーギター)を用いクラギは見かけない。逆になぜか演歌系はクラギ。古賀政男などの影響だろうか。



以上,ここではクラシック・ギター系を想定した。これ以外にもアコギ系やエレキ系の人たちがいて,むしろそちらの人口のほうが(一般の楽器店に並んでいる楽器の種類からして)遥かに多いとすると,ギター音楽の分類が分かりにくいのも無理からぬことかとも思ってしまう。


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